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06月19日-01号

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  1. 岩美町議会 2001-06-19
    06月19日-01号


    取得元: 岩美町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-27
    平成13年 6月定例会       平成13年第4回岩美町議会定例会会議録(第1号) 平成13年6月19日(火曜日)            出  席  議  員(18名) 2番 薮内 秀男君     3番 澤田 俊夫君     4番 廣谷 直樹君 5番 船田 爲久君     6番 岡野 正春君     7番 米村 洋一君 8番 岸  龍司君     9番 竹内  肇君     10番 足立 義明君 11番 田中 清一君     12番 武田 耕一君     14番 田中 孝一君 15番 瀧山 昌男君     16番 本田 英樹君     17番 田中 克美君 18番 博本  暁君     19番 森本  嵩君     20番 津村 忠彦君            ~~~~~~~~~~~~~~~            欠  席  議  員( 1 名) 13番 山口 政信君            ~~~~~~~~~~~~~~~            説 明 の た め 出 席 し た 者 町長      榎 本  武 利君    助役      吉 田  好 一君 収入役     野 澤  健 二君    教育長     大 黒  啓 之君 総務課長    澤    貴 志君    企画観光課長  川 上  寿 朗君 財務課長    西 垣  英 彦君    福祉課長    宮 本  晶 夫君 住民生活課長  上 田  繁 人君    建設課長    福 美    操君 農林水産課長  村 松    豊君    水道課長    河 上    進君 下水道課長   仲 山    学君    教育委員会次長学校教育課長                              飯 野  幸 義君 生涯学習課長  武 田  厚 子君    岩美病院参事  岡 島  陽一郎君 保健センター事務長         野 澤  洋 子君            ~~~~~~~~~~~~~~~            事 務 局 職 員 出 席 者 事務局長    岡 田  康 男君    書記      池 内  ちえ子君            ~~~~~~~~~~~~~~~            議  事  日  程 (第 1 号)                   平成13年6月19日(火)午前10時開会(開議) 第1 会議録署名議員の指名について 第2 会期の決定について 第3 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件 日程第1から日程第3まで            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開会(開議) ○議長(津村忠彦君) ただいまの出席議員は18名です。定足数に達しておりますので、これより平成13年第4回岩美町議会定例会を開会します。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。 日程に入るに先立ち、諸般の報告をします。 本日、町長から地方自治法施行例第146条第2項の規定に基づき、平成12年度岩美町一般会計繰越明許費繰越計算書、平成12年度岩美町国民健康保険特別会計繰越明許費繰越計算書、平成12年度岩美町集落排水処理事業特別会計繰越明許費繰越計算書、平成12年度岩美町公共事業特別会計繰越明許費繰越計算書、平成12年度岩美町介護保険特別会計繰越明許費繰越計算書及び地方公営企業第26条第3項の規定に基づき、平成12年度岩美町病院事業会計予算繰越明許費の報告があり、お手元に配付しております。 次に、町長から地方自治法第243条の3、第2項の規定により、鳥取県東部町村土地開発公社及び岩美町農業振興公社の平成12年度に係る事業報告書の提出がありましたので、お手元に配付しております。 次に、岩美町監査委員から平成13年2月分から4月分までの例月出納検査の結果に関する報告があり、お手元に配付しております。 次に、3月から今定例会招集までの間の議会関係の行事についてお手元に配付しております。 次に、本日町長から議案10件が提出され受理しました。また、本日までに陳情等8件を受理しましたが、本件は会議規則第92条第1項の規定に基づき、お手元の請願、陳情文書表のとおり所管の常任委員会に付託しましたので、御審査の上、結果の報告をお願いします。 次に、山口政信議員は通院のため欠席する旨の届け出がありました。 次に、説明員の岩美病院向山事務長は葬儀のため欠席する旨の報告がありましたので、同病院岡島参事が出席します。 以上をもって諸般の報告を終わります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 会議録署名議員の指名について ○議長(津村忠彦君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は会議規則第118条の規定により、議長において米村洋一議員、岸龍司議員を指名します。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2 会期の決定について ○議長(津村忠彦君) 日程第2、会期の決定の件を議題とします。 本定例会の会期について議会運営委員会で御協議をいただいておりますので、議会運営委員長博本暁議員から報告を求めます。 博本暁議員。 ◆議会運営委員長(博本暁君) ただいま議題となりました会期について、6月12日、議会運営委員会で協議いたしました。その結果、本定例会の会期は本日から6月21日までの3日間とすることに決定いたしました。 以上、報告終わります。 ○議長(津村忠彦君) お諮りします。 今定例会の会期は議会運営委員長の報告のとおり、本日から6月21日までの3日間としたいと思います。 これに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(津村忠彦君) 御異議なしと認めます。したがって、本定例会の会期は本日から21日までの3日間とすることに決定しました。 なお、会期及び審議予定についてはお手元に配付したとおりでありますので、御了承お願いします。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第3 一般質問 ○議長(津村忠彦君) 日程第3、一般質問を行います。 お手元に配付のとおり質問が通告がありましたので、順次質問を行うことを許します。 薮内秀男議員。 ◆2番(藪内秀男君) 議長の許しをいただきましたので、通告順に基づいて私の一般質問を行います。 本年12月、4年の任期満了を迎えるに当たり、町長として今後町政をどうするのか、現在の心境をお伺いいたします。 町長、あなたは4年前の12月、寒風吹きすさぶ中、厳しい闘いを勝ち抜き、県下で最も若い町長としてさっそうと誕生いたしました。当選後、3年半ばを経過いたしましたが、あなたは前吉田町政を継承して若さと実行力、そして長年培ってこられました行政手腕を遺憾なく発揮され、精力的に町行政のかじ取りに当たってこられました。 この春の岩美南小学校の開校により、14年の歳月をかけた小学校統合問題はこれで完了いたしました。また、岩美町民の本当に長年にわたる悲願でありました駟馳山バイパスもいよいよ本年から工事に着工しました。さらには、田河内トンネルを着工いたしております。国道178号線、東居組間の調査費も調査にもかかっております。町内を高速道路が走り、産業や文化などあらゆる面で大きな動きが起こると、大いに期待しておるところであります。そして、町長のモットーであります町民との対話による町政の推進を実施され、行政懇談会などに見られるように、地域や集落に出向き、町民の生の声を吸い上げるなど、この間の町長の努力、姿勢に対して私は大いに評価する一人であります。しかし、福祉や教育により、一層の充実はもとより、高齢化率が25%にも達した少子・高齢化時代への対応、町村合併の問題、また岩美病院の新築移転問題、町民の生活環境を整備するための下水道整備事業の推進など、重大な諸課題が山積しており、行政の停滞が許されない状況にあるのは町長、あなた自身がよく御存じのことと思います。 このような中、町長、あなたはことし12月任期満了を迎えるわけですが、引き続き町長として行政を担当されようと考えているのかどうなのか、あなたの進退について心境をお伺いいたします。 2番目の、ことし2年目を迎えております中山間地等直接支払制度について、各地区集落の仕組み状況及び行政としての指導体制を町長のお考えをお聞かせ願います。 農業従事者の高齢化、米価の低迷、転作の強化など、農業を取り巻く環境は厳しく、農地の荒廃が危惧されておるところであります。このような中、平成12年度より、国によりまして中山間地等直接支払制度が実施されておりますが、中山間地における農業、集落あるいは地区単位でもう一度見直そうとするものでありますが、昨年3月の定例議会で町長はこの事業の実施に当たり、中山間地域農業の再生について、この事業と関連をかける意気込みを披露されました。私も再度集落農業を見直す絶好の機会であると考えますし、これを契機に農業者自身のアイデアで地区の農業の再生、活性化につながればと願う者であります。小田・岩井地区は地区単位で、蒲生地区は集落単位で取り組むと聞いておりますが、12年度より5カ年にわたる事業で、本年より実質的な事業が展開されるわけですが、該当する集落、地区はどのような事業計画を立てているのか。 また、事業実施に当たり、認定農業者など担い手の位置づけ、これはどうなっているのか。また、この5カ年にわたる事業で行政としてどのような指導体制をしているのか伺います。 以上で私の一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。 ○議長(津村忠彦君) 答弁を許します。 町長。 ◎町長(榎本武利君) ただいま薮内議員さんから2点にわたって御質問をいただきました。 まず最初は、本年12月に私の任期が到来をいたします。今後についての私の所信をただされました。今まさに21世紀に入って、それぞれの自治体は、今後の21世紀の自治体のありようを方向づける最も重要な時期に差しかかっておると考えております。それは御質問にもありましたように、一つには、市町村合併の問題、そして少子・高齢化時代への対応、行財政改革、具体的な岩美町の抱える課題といたしましては、病院の建設、あるいは下水道事業の整備推進、多くの課題を岩美町としても抱えております。 私は平成9年12月就任当初、町民の皆さんに御支持をいただいて就任をいたしましたけれども、当初はやはりその責任ある立場になって、自分自身なかなか思うように進まない場面、あるいはもどかしさと申しますか、いろいろと自分自身の不勉強なところもあったと思いますけれども、大変悩みの多い毎日でございました。しかしながら、今の時点において、この3年数カ月町政を責任を持たせていただいて、いろいろな取り組みを始めさしていただいております。やはり責任を持つ立場として、今後の21世紀の岩美町のありようを皆さんとともに定めていかなければならん、それが私の責務であるというふうに考えておるところでございます。町民の皆様の御審判をいただき、そしてできるならば一層踏み込んだまちづくりへの改革の取り組みを力強く、私の身を粉にして取り組んでまいりたいというふうに考えておるところでございます。 次に、中山間地等の直接支払いについての御質問がございました。 まず1点目は、この制度の実績についてでございますけれども、まず該当する集落、地域の事業計画はどのようなものになっているかという御質問であったと思います。 この制度は深刻な高齢化、少子化、担い手不足等が進行する中、農業生産条件が不利な地域があることから耕作放棄地の増加等により、公益的機能の低下が特に懸念されている、いわゆる中山間地域等において耕作放棄の発生を防止し、公益的な機能を確保するという観点から平成12年度から5カ年の継続事業としてこの制度が設けられました。 本町の12年度の実績といたしましては、集落協定8件、農業法人協定1件、認定農家協定1件、全体の協定数として10件、面積は281.9ヘクタールの農地が協定をされました。交付金の額は4,453万9,600円余でございます。 集落協定の主な事業内容につきましては、各集落とも交付金の半額は、みずからの農地の維持管理費として関係農家へ支払われているようでございますし、残りの半額につきましては、農道、水路の維持管理費、そのほかイノシシ対策といたしましての電気さく等侵入防止さくの設置費であるとか、将来に向けての水路、道路、これらの整備あるいは機械の共同購入に向けた積立金等に充てられておるようでございます。 さらに、この関係で認定農業者等の担い手の位置づけにつきましてお尋ねもございました。認定農業者の方々には、やはりこの協定の権威役になっていただかなくてはならんというふうに考えておるところでございます。さまざまな農家の状況や地域の実情に詳しく、そしてまた、農業を何よりも中心に取り組んでおられる方のリーダーシップの発揮ということが重要であると考えております。 また、町としての指導体制につきましては、これまで以上に県の農業改良普及センター農業委員会及びJA、これらの諸団体と緊密な連携を図ることが必要であるというふうにも考えております。特に町といたしましては、協定締結組織である土地改良区あるいは集落の組織体制の充実を図ることや、さらに、その組織の今後の中核的な農家を育成をすることが必要であると。これによって協定の自主的な推進を図るよう、さらに指導をする必要があると考えております。農業生産の維持と農地の持つ多面的機能を確保する事業の目的からしても、あるいはこの目的がゆえに認定農業者等、中核的なリーダーにしわ寄せが起こらないような調整も図らなくてはならんと考えております。農業生産や村そのものの機能が今後さらに充実、発揮されるよう、指導をしてまいる必要があるというふうに考えておるところでございます。 2点につきましての答弁を終わらしていただきます。 ○議長(津村忠彦君) 2番薮内議員。 ◆2番(藪内秀男君) ただいま町長の答弁で岩美町政にかける熱い思いを感じさしていただきました。1万4,000町民の幸せのために全力で町政に当たっていただくことを熱望いたします。 次に、中山間地域直接支払制度についてお答えいただきましたが、事業費の50%を共同事業の形で消化することになっておるようですが、農道や電気さくのほかにもっと再生産につながるような新しい産物や加工、それから、今すぐ換金ということになるものではないと思いますが、特に農地としてどうしても水田を守るとか、畑を守るとかということのほかに樹園地としての活用はどうだろう、そういうぐあいにも思います。それから、農業者の健康、保健に関する事業も導入してはどうか。スポーツなり健康器具の導入、保健の指導、そういう面も入れまして、農業者が健康で生産活動が継続して行えるような村の仕組みやなんかも検討する必要があると思います。これから4年間の間に幾つかのものが定着したり、中山間地域の農業に夢が持てるような、そういう仕組みをつくることを提案して質問を終わります。答弁は要りません。 ○議長(津村忠彦君) 以上をもって薮内秀男議員の一般質問を終了します。 続いて、澤田俊夫議員の一般質問を許します。 澤田俊夫議員。 ◆3番(澤田俊夫君) 議長の許可をいただきましたので、通告の順に従って質問いたしますが、最初に通告以外のことを申し上げますがお許しを願います。 去る6月8日発生した大阪池田市の小学校の事件の犠牲者に心からお悔やみを申し上げ、さらに入院加療中の児童の一日でも早く回復されることを祈るばかりです。 そこで町長、教育長にお願い申し上げます。事件が起きて間もない今、町の今後の対策、方針の回答を求めるのは無理ですが、事柄によっては国、県の関係者とも協議が必要と思われますが、地区に開かれた学校を目指し、子供の将来を考えている社会に、このような事件はいいようのない憤りを感じ、岩美町内小・中学校にこのような惨事が起こらないよう、十分配慮していただくよう、この際お願い申し上げます。 続いて、質問いたします。 平成12年後半から平成13年にかけて10代の若者層の犯罪が多発しております。その起因は何かと言われる中、上げられる一つとして、戦後の経済成長の追求の影で道徳教育とか、心の教育が置き去りになったということをよく言われ、政府はこのたび教育改革を主要政策に上げています。その内容は、児童の自主的活動、自主的ボランティア、大切なのは家庭教育の充実がうたってあります。 そこで家庭、地域での教育の重要性を念頭に、私の考えを申し上げます。戦中戦後、岩美町の子供に関する歴史を見ますと、童謡の作曲家田村虎蔵先生を見、戦前には神戸女学院の臨海学校、戦中は扇大臣も経験した次の世を背負う児童の学童疎開、戦後は陸上の民宿を中心に京阪神児童の臨海学校、また最近の事例では動物を通し、命の大切さを知り、飼育する過程で自然の中での初体験、加えて不登校、いじめの児童を考えるNPO岩美自然学校の設立、さらにまた桐山いわし山散策道整備、里山づくり事業の中からふるさとを見詰め、樹木を育て、自然を大切にする心をはぐくむことを目的としているMiDの会、年間通じて学童の意見発表、またスポーツ大会から強い心身の形成をねらうライオンズクラブの活動、現在活動はいま一つですが、NPOの全国組織の岩美支部である明るい社会づくり運動、また小学校児童の活動としては網代、田後の海洋少年団、さらに岩美町緑の協力隊、中でも歴史も長く、熱心に活動している岩美町子供会育成連絡協議会などなど、社会教育団体はたくさんあります。岩美町には児童・生徒を対象とした数多くの活動事例があり、過去の事例をもとに将来を見た児童・生徒の育成を真剣に考えられる人々、土壌、環境がそろっています。 そこで子供の非行、子供の被害、また子供が被害になるとした事例が多発している今、これらを見ると、今後の人づくりにおいて国の教育行政、学校教育ばかりにゆだねているばかりでは問題の解決にはならない。言葉は悪いが「貧乏人は麦を食え」といって退任させられたかつての池田勇人総理がいますが、この総理ですら、あのときこれからは人づくりを唱えたことを、私は子供心に耳にしたことがあります。 また、岩美南小学校竣工式の片山知事の祝辞の中で、5日制に移行してから地域での教育、地域の子供の育成指導について必要性を説き述べられ、また先日6月17日南小学校でも心づくり、まちづくりの知事の講演の中でも、これからのまちづくりの柱は教育、将来を担う子供たちにもっともっと投資をと力説されていました。これらを踏まえて以下3点について質問をいたします。 今、国政でも地方議会でも世間は行政指導とよく言っています。だからすべての社会教育において、教育委員会がマニュアルをつくって指導することを良としませんが、平成14年から始まる学校週5日制実施の対応で、地域住民と児童とのかかわりをどのように進めるか、アシストするかが大切です。私は教育委員会と関係の深い主団体、すなわち自治会、PTA、いろいろの社会教育団体、その他、ボランティアグループとどのように地域との関連を図り、リードして5日制の目的を達成するかを伺います。 次に、私は昨年9月定例議会の一般質問の中で、最近の青少年の非行に触れ、青少年健全育成協議会についてお尋ねいたし、答弁をいただきました。結果的には先ほどの質問と関連しますが、去る5月28日、岩美町青少年健全育成協議会総会が持たれたようですが、本年度からこの協議会は従来のものと比較してどのように変わったかお尋ねします。 私は、小学校の統廃合を否定するものでなく、子供たちのためにすばらしい教育環境を整備して開校した岩美西、北、南小学校の児童800名余りが学校生活を通じて他地域との交流ができ、同じテーブルで学ぶことが児童・生徒に対し、教育効果は十分あったと思いますが、反面、各地区小学校を中心にして文化、体育活動が行われ、地区の子供たちと住民との濃い連帯感があったが、岩美北小学校の統合当時、私の受けた感じから見ると、統合を機に薄らいだような気がしています。来年から始まるこの5日制を機に、岩美町小学校児童・生徒のための岩美町青少年健全育成協議会の今後の運営、また自治会単位の協議会とのつながり等をどのように指導されるかお聞かせ願います。 3点目、平成13年度予算には岩美北、岩美西、岩美南小学校、岩美中に対し、それぞれ特色ある学校づくりとして年間100万円の研究補助金を出すようになっていますが、この100万円の研究補助金の現在の使途、進行状況をお聞かせ願い、関連して地域の要望が前提になりますが、要望によってはこの5日制達成のため、前述の特色ある学校づくり補助金と同様な補助金を出すことも地域の子供育成活動の上必要と考えられるが、予算化はできない、地域の子供は地域住民に、物心両面に支援指導を願うという考えなのかお聞かせ願います。 次に、今まで申し述べた事柄から、岩美町児童・生徒が将来国内外に向けて活躍して、ふるさと岩美を思い愛する心を持ってくれることをだれもが願っています。そこで、この心をはぐくむことを願い、私の教育に関する考え方をひとつ述べさせていただき、お考えを伺います。 これからは子供を親が、家庭が、学校が、地域が、見守り育てて大切にする社会が要求されています。本町にはNPO岩美自然体験学校、MiDの会等が県の支援によってそれぞれ立派な活動をしています。岩美町にはこれから青少年、児童のための教育環境は十分そろっていると思っています。このときこそ、岩美町を教育の町としてアピールする機会であり、教育の地方分権そのものと私は思います。そしてまた、広く岩美町の活性化につながると思われますが、教育の子供の町、岩美町の宣言のお考えはあるかないかお伺いいたします。 3番目の質問をいたします。 岩美町議会の行政改革特別委員会の中で、いろいろ論議されていますが、女性及び若者の政治に参加する機会を与えるにはどのようにするか。さらに、全国的な傾向で若者の投票棄権が目立つが、これらの解決策はないのか、いろいろな角度で国会、県会でも検討され、また私たち議会改革調査特別委員会でも研究しているところですが、以前岩美町青年団連絡協議会の組織を通じ、社会活動とか政治意識の高揚を願い、活動の指導助成するとした考えを伺ったことがありますが、活動なりその成果はどうか。さらに、他町の例を申し上げますが、5月18日の新日本海新聞の海潮音に余り例のないユニークな考えが紹介されていました。鳥取市、用瀬町において投票日の立会人になりませんかといって20代、30代の若者を公募することが記載されていました。また、同様なことで6月8日、朝のNHKニュースで九州佐賀市でも同じようなことが検討されていることが報道されています。このねらいは立会をすることによって政治に幾らかでも関心を持ち、若者の政治に対する意識の高揚を図るとしています。これによって昨年6月衆議院選挙で鳥取県の若者の投票率は46%、全国平均より10%余り高く、前回より6ポイント近く上昇し、全体の投票率は73.53%、隣の島根県に次いで全国2位であったとしるされています。ついては、岩美町において、7月の参議院選挙には無理と思いますが、ただいま薮内議員の質問に対し、町長の決意を伺いました。若い町長に似合う町長選の立会に若者の立会人を公募を考えてはいかがか、2点についてお伺いいたします。 最後に、先ほどは決意を伺いました。鳥取豊岡自動車道、七坂八峠のトンネル化など、数多くの実績を上げ、2期目の町政担当を数多くの町民は願って期待しています。検討を心から願い質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(津村忠彦君) 答弁を許します。 町長。 ◎町長(榎本武利君) 澤田議員さんから御質問をいただきました。 まず最初に、私といたしましても、今月の8日に大阪の池田市で発生をした大変痛ましい事件に対して怒りを覚えるとともに、岩美町の子供たちの安全対策についても十分に心していかなくてはならんというふうにも思っております。校長会等開催をして、今後の学校開放、開かれた学校のあり方と、学校の安全性の確保という点で早急に対策を立てなければならんと痛感をしたような次第でございます。 さて、このことに関連をするということではないんですけれども、来年の教育制度改定から14年、学校が週5日制になります。地域と学校とのかかわりをどのように考えるか、どのように取り組んでいくかという点で、3点にわたっての御質問があったと思います。 まず最初に、学校週5日制に伴いまして、毎週の土曜日、日曜日が休みとなり、子供たちのために地域が対応しなければならない事柄はどのようなものかというお尋ねであったと思います。完全学校週5日制は、学校、家庭、地域社会が一体となってそれぞれの教育機能を発揮する中で、子供の生活にゆとりを持たせ、生きる力を身につけるようにするものであります。したがいまして、家庭や地域社会においては子供たちが生活体験、自然体験、社会体験など経験できる機会づくりに留意をする必要があります。そのためには広く各家庭の理解と協力を得るとともに、関係機関や青少年団体、PTAとの幅広い連携を図ることが重要であります。特に自治会や公民館、子供会などの地域の組織において、地域のみんなで地域の子供たちを育てていくのだという認識を確かなものにしていただきたいと考えております。幸い本町では、公民館活動を中心に、少年少女チャレンジクラブ、少年スポーツ大会、読書会、岩美郡の子供たちを集めて3泊4日のアドベンチャーキャンプ、子供会のリーダーを養成するジュニアリーダーの養成講座など、郷土の自然や歴史、伝統行事を通して人間関係を深める仲間づくりや、郷土を愛する心を育てるなど、豊かな人間性育成のためにさまざまな活動が展開をされております。また、岩美町内の豊かな人材のもとに、NPO岩美自然体験学校や浜浦富のMiDの会が設立されて熱心な活動を繰り広げられ、本町の子供たちが自己を確立し、社会の一員としてたくましく育つための基礎づくりに努力をしていただいておりまして、大変ありがたく思っておるところでございます。こうした活動は、地域の人材という資源を生かして、地域に根差した活動であり、完全学校週5日制後の子供たちが生き方を学んだり、人間性を高めたりする重要な体験活動の場であると考えております。しかしながら、最も大切と考えておりますのは、やはり家庭において継続的に実践できる子供の家の農作業やあるいは漁業関係の手伝い、日常的な家事、食事の後始末あるいはごみ出し、こういった手伝いをするということだと考えてもおります。こうした手伝いを家族と一緒に、わずかな時間でも行っていくことは大変有意義なことと考えております。また、地域でいろいろなスポーツ活動や清掃などのボランティア活動を計画していただき、これに親と子が一緒に積極的に参加するなどの活動も繰り広げていただきたいと考えております。地域の宝、子供たちは家庭と地域で育てることをお願いをさせていただきたいと思います。 次に、昨年の9月議会で青少年育成協議会の充実をという御提言がございました。 その後の経過についてでございますけれども、今日青少年を取り巻く環境は、目まぐるしく複雑かつ多様に変化をしております。青少年の意識や行動にさまざまな影響を及ぼしているのが現状であります。このような時代に、岩美町を担う青少年が将来に向けて希望を持って、元気に成長できる岩美町を築かなければなりません。 先ほども御答弁申し上げましたように、来年度からは学校は完全週5日制となり、学校、家庭、地域が一体となった青少年健全育成の取り組みが強く求められております。このような状況において、ことし結成34年を迎える青少年育成協議会は青少年が置かれている実態を見詰め、従来の青少年育成活動に反省を加えまして、青少年の育成は大人の責任であることを自覚して、青少年の健全育成運動に取り組んでまいりたいと考えております。本年度は青少年育成協議会の3つの専門部会の部員や、青少年育成指導員に新たなメンバーを加え、一層充実した活動を行うよう計画をいたしております。 専門部会の環境補導部におきましては、子供たちを温かく見守る環境づくりと、非行防止運動推進のため、夏休み中の夜間パトロールや、年間を通じた街頭補導パトロールを行うようにしております。 社会部では、青少年育成諸団体との連携強化のための連絡会議、青少年の健全育成に関する作文、標語の募集を行い、優秀作品の表彰と文集の発行を行うようにもしております。 また、育成部では子供会や青少年団体等の団体活動促進のため、子供会の指導者育成研修会や子供交流キャンプ大会等を開催する予定であります。また、青少年育成鳥取県民会議との連携も深め、県民会議が呼びかけている大人が変われば子供も変わるの活動スローガンのもと、大人のモラルの向上運動や、青少年に有害な自動販売機追放等の環境浄化条例なども検討をしております。 そして、協議会では従来から各地区の青少年育成会や、子供会、海洋少年団などへ補助金の交付を行い、各種の団体の活動助成を行っております。地域の子供は地域で守り育てることの重要性を御認識をいただいた自治会におきましては、青少協の運動に対して自治会の助成をしていただいており、積極的な協力も見られるようになってきております。今後は人間形成の基礎となる家庭のあり方などの検討に取り組み、さらに子供たちと真正面から向き合い、子供たちの非行防止等、健全育成のために進んでの声かけ、交流活動を通じての人間関係づくりにも積極的に取り組みたいと考えております。そのために青少年育成活動を自主的、自発的に行っている方々や、家庭、地域で青少年が日ごろから接している近所の商店の方や、スポーツクラブの方など、いろいろな方が青少年育成協議会に参画していただいて、運動にも御協力願えるよう関係機関、団体とも協議しながら、さらなる組織の充実と活動推進を図ってまいりたいと考えております。 3点目の御質問でございます。 社会教育活動に対しての町の補助についての御質問がございました。 現在、子供一人一人の個性を尊重し、ゆとりの中でみずから学び考える力や、豊かな人間性などの生きる力をはぐくむ教育の実現に向けて教育改革は進められております。学校においては、子供や地域の実態に応じ、創意工夫をこらした独自の特色ある教育活動を主体的に展開していくことが望まれております。このような観点から、議員さんの御質問にありましたように、本年度町内各小・中学校が学校独自の創意工夫による特色ある教育活動を実践するため、使途を限定しない各学校の裁量で自由に使えるという補助金を出すことにいたしました。この補助金は1校100万円、合計400万円ではありますが、議員皆さんの積極的な御賛同もいただき、実現をいたしたものでございます。現在各学校では校長を中心にして、その学校の実情と児童・生徒の実態に合った計画を検討しており、中には既に計画を立て、取り組みを始めた学校も出てきておりますが、各学校とも町の意図するところを十二分に反映した取り組みになると確信をいたしております。 このことに関連をして、5日制の実施の趣旨から、地域の社会教育活動に補助金を交付してはどうかという御質問でございます。 さきの質問にお答えをいたしましたように、学校週5日制の実施後は子供たちを地域にまず帰し、家庭や地域で見守って育てていただきたいという考えを申し述べました。 第一には、このことは親と子のきずなをより強固なものに、そして信頼関係も緊密なものにする必要があるというふうに考えております。家庭が責任を持ち、どう過ごしたらよいかを考え、話し合い、実践していくことが第一であると考えるものでございます。そして、各地域の自治会や公民館青少年育成協議会、そして子供会などの組織においても、地域の子供は地域のみんなで育てる観点からの取り組みを進めていただきたいと考えております。なお、今後行政がこの問題にどのようにかかわっていくべきか、予算でもって補助をしていく部分があるのかどうなのか。また、これまでから行政として取り組んでおります放課後児童クラブのあり方や、あるいは児童館の運営とのかかわり、先ほど来申し上げております中央公民館や地区公民館のあり方といいますか、取り組みについて皆さんともよく協議をし、この週休学校週5日制に今年度早い時期に備えていかなければならんと思っております。 最後に、教育の問題の最後に、教育の町岩美町を宣言してはという御提案がございました。 私も就任して以来、一貫してまちづくりは人づくりからと申し上げてまいりましたが、人づくりには教育の充実が不可欠であると考えまして、今日まで取り組んでまいっております。特に学校教育では、小学校統合によります学校の新設や学校現場の要望等を取り入れた施設の改善なども行ってまいりましたし、ソフトの面におきましても、町講師の採用、各種の助成、さらには町の奨学金の拡充も図ってまいりました。また、社会教育面においては、議員さんの申されましたような、各種の団体の皆さんによるさまざまな活動がなされてきてもおります。私は岩美町の取り組みは決して他町にひけをとるようなことはないと考えておりますけれども、さらにこれまでの取り組みを含めて、実質的な中味の充実により一層力を入れ、自他ともに教育の町と認められ、胸を張って教育の町岩美町と宣言をするときが一刻も早く来るように力いっぱい努力をさせていただきたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げます。 若者の政治意識の高揚を図るためにということで、若者、女性の政治参加についての御質問で、選挙立会人の公募についてのお尋ねがございました。 私といたしましては、政治離れを少しでも食いとめるためには、やはり今後の行政の情報公開のあり方にかかっておると考えております。これまで以上に積極的に、町の持てる情報というものを町民の皆様にお示しをする、お知らせをする努力を最大限取り組ましていただきたいと思います。 立会人の取り組み等につきましては、選挙管理委員会の所管になります。町の選挙管理委員会の書記長である総務課長に答弁をさせたいと思いますのでよろしくお願いをいたします。
    ○議長(津村忠彦君) 答弁を許します。 選挙管理委員会書記長。 ◎選挙管理委員会書記長(澤貴志君) 選挙立会人の公募についての答弁をさしていただきます。 澤田議員さんからも御指摘のとおり、県内では用瀬町で昨年実施しております。また、鳥取市でもこの参議院選から実施される予定でございます。昨年の用瀬町の実績については、20代から30代の募集を行い、応募は1人であったように聞いております。また、鳥取市については、4月から20代に限って募集を行い、これには51人の応募があったようであります。選挙事務は午前7時から午後8時までと、13時間の長丁場の事務でございます。そういった中で、鳥取市では3時間の休憩を取り入れて交代制としておるようでございます。本町では2人体制というところ、鳥取市では3人体制ということでございます。本町においては、これにつきまして次回の町長選挙に向けて、若者の政治意識の高揚を図る方策の一つとして検討を進めてまいりたいというふうに考えます。 関連いたしまして、青年等の選挙啓発については、成人式でパンフレット等の配付も引き続き行ってまいります。また、現在立会人の選任は、各投票所の事務主任においてお願いをいたしております。そういったことの中で、11時間もの長丁場になるとなかなか受け手がいないという、受け手が受けていただけないということであります。どうしても毎回立会人が、そういったことの中で固定をしてしまう傾向がございます。これらについても固定をしないよう、また、女性、若者の選任に極力努めるよう指導してまいりたいと考えますので、よろしく御理解をいただきたいというふうに思います。 ○議長(津村忠彦君) 3番澤田議員。 ◆3番(澤田俊夫君) 学校の安全性について町長述べられました。特に申し上げることはございません。よろしくお願いします。 それから、家庭での子供の教育のことなんですが、町長がおっしゃいましたようなことが、町長の意向がなかなか一般家庭に通じてないような気がするんです。それで何かいい方法があれば、大変いいことを申されました。まさしくそのとおりだと思っておりますが、なかなか一般家庭に町長の意向が通ってないという感じがしますので、これもいい方向を考えていただきたいと思うんです。 それから、教育長にお尋ねしますが、この100万円の使途ですが、今町長が言われたが、計画中であり、実施しとるとこがあるということですが、実施しとる例はじゃあ、あすの委員会でも報告いただけますね。それから、契約中ということが僕は気に入らんのです。予算を決めるときに、こういうぐあいにこうしたいから各学校校長会なりが言われると思うんだけども、なぜ今予算を決めてから、はい、使いなさい、計画は後回しでいいから使えるような段取りをしなさいというようなやり方は予算で組めるんかな。やっぱり事業計画出されて予算を組むべきであって、やみくもに100万円をやるからこれに使って、学校を特色ある学校をつくんなさいというのはどうも私は理屈が合わんと思う。その点どうですか。計画がなされた学校についてはあす委員会が開かれると思うんですから、そのときにお聞きしますけど、何かそういう点どうお考えでしょうか。どうも自然でないと思うんです。 それから、青少年育成協議会のことなんですが、なるほど町長が言われたのは確かに12年度、13年度の岩美町青少年育成協議会のこの議案書の中に書いてありますし、そのとおり書いてあるわけですから別にどうってことないんですが、13年度計画の中で、育成部の中で中高生のボランティア活動を推進し、ジュニアリーダーをグループの育成するということが書いてあるんですけども、これは何かジュニアグループの育成が果たして青少年育成協議会の健全育成に直接関係することかなと思うんだけども、どうでしょうか。グループの指導であって、そのグループが即そのまま育成協議会の活動にはまるんかな。ましてや予算書見ると、何らそれらの対応がしてないのに、果たしてことしのことで書いてあるけど間に合うことかなと思ってみたんですけどいかがですかな、その点は。 ちょっと今申し上げた点をお願いします。 ○議長(津村忠彦君) しばらく休憩いたします。            午前11時7分 休憩            午前11時15分 再開 ○議長(津村忠彦君) 所定の出席がありますので、再開します。 休憩前に引き続いて一般質問を行います。 答弁を許します。 町長。 ◎町長(榎本武利君) 澤田議員さんから再度お尋ねがございました。 まず、家庭教育というのを重要であるということをもっと町民の皆さんにアピールといいますか、徹底を図る方法をとらなくてはだめだという御指摘がございました。 御質問にもありましたように、17日、おととい、実は南小学校のPTAの皆さんが主体になりまして、それに地区の、各地区4地区の公民館の皆さんが協賛をされる。御案内は全町的にチラシを配られるというような取り組みで、片山知事の講演会が持たれました。講演会の講演の中味も当然今後の家庭教育に大いに参考にしていただける中味だったと思っております。これは南小のPTAの皆さんが自主的に、積極的に取り組まれたところでございまして、その知事を講師にということの部分については、私の方も何とか来てほしいということでお願いをいたしました。今後もこういったPTA等の自主的な取り組みをしていくことが何よりも重要だというふうに考えております。学校の方も各地区での懇談会等を開催をこれまでからしてまいっておりますし、さらに家庭と学校がより緊密な連携が取れますよう、いろいろな努力を積み重ねてまいりたいと思います。 それから、青少協の事業計画、13年度の計画の中での御質問がございました。町の青少年育成協議会の会長は町長である私がいたしております。ジュニアリーダーの育成、組織化という点については、かねてより中央公民館の社会教育の事業の一環として高校生、中学生を対象にいたしまして、子供たちの野外活動等を中心としたリーダーを数多くつくろうという取り組みをいたしております。これをやはり青少協としてもきちんとした連携を今後図っていく必要があるだろうというふうに考えまして、この事業計画の中に登載するとともに、青少協としても支援をしていきたいというふうに考えておるところでございます。 一昨日の講演会で私もあいさつをさせていただく機会を得ました。つたないあいさつではございましたけれども、やはり人づくりということの重要性、あるいは御質問にあった教育の町、これを推し進めることが、やはり町の定住人口の増にもつながるというふうにも考えておるところでございますし、その際、小泉総理の所信表明演説にありました越後の米百俵のお話も申し上げて、地域の皆さんがそういった将来を担う教育に夢を託されたお話をさせていただいたところであり、今後の教育改革の進み方も見守る中で、岩美町としてしっかりとした人材育成、子育てということを取り組んでまいりたいというふうにも思っております。 以上です。 教育長から補足をさせたいと思います。 ○議長(津村忠彦君) 教育長。 ◎教育長(大黒啓之君) 澤田議員さんから御質問をいただきました今回の特色ある学校づくり事業の費用についての予算計上のあり方についてでございますが、もう既に議員さんもお気づきになられたと思いますけども、この予算は今までにない、使途を特定しないで、新しい教育課程に対応するために、そして学校教育推進のために議員さん方皆さんから御理解をいただき、御協力をいただいて措置したものでございますので、特定な目的があって使途がきちんと決まっておってつくった予算ではございません。そこで、このそれぞれの学校に措置していただきました100万円の予算に対して、各学校とも新しい学校づくりに向けて取り組みを強めております。これで望まれておりますのは、各学校における創意工夫の発揮ということが大いに期待されておるわけでございます。そのねらっておりますところは何と申しましても、一人一人の子供の個に着目した教育を一層充実させていくことであります。ここでこの特色ある学校づくりということの特色ということについて、学校と私どもが話し合って考えておりますことを、時間をいただいて御説明申し上げたいと思います。 特色ある学校づくりというのは私どもは、そして学校も何か他の学校と違ったことをするだとか、あるいはほかの学校とは違ってびっくりするようなことに取り組むということではないと考えております。各学校の特色というのは、各学校それぞれの教育課程の克服に教育課程上における問題、その問題の克服に向けた取り組みが、その方法や、それから学校の実態の違いから結果として特色となってあらわれてくるのであって、何か違いをつくろうと意図してつくられるものではない、そういうふうに考えておりまして、各考えておるところでございます。したがいまして、各学校に措置されました100万円は、学校における一人一人の子供の個を大切にした教育内容の充実に役立つことなら、どう使おうが学校の自由であり、学校の創意工夫を尊重して、行政の口出しは極力控えなければならない、そういうふうに考えております。 では、実際に学校はどんな取り組みを始めているか、それぞれの学校が取り組んでございます。委員会で申し述べよということでございましたので、詳細は委員会のときに申し上げますが、簡単に二、三、申し上げますと、例えば、岩美西小では、基礎学力の向上を図るために、少人数指導の充実と環境づくりのための方策をいろいろと考えております。それから、英会話に親しむためのいろいろな取り組みもしております。そのほか、もう二つほどございますが、これは後ほど申し上げます。 次に、北小でも、プロジェクトチームをつくって、やっぱり学力充実のためにいろいろな検討をしております。中でもユニークな取り組みをしようと考えておりますのは、いわゆる地域ふれあい交流事業として地域に、例えば東に、そして田後に学校を持っていってそこで地域の方々と交流しながら勉強をするだとか、そういうふうな試みも地域の方に学び、地域の方と一緒に、地域の自然や文化を学んでいくという、そういう取り組みをしていこうと、そういうふうな計画も立てております。 南小では、やっぱり何と申しましても基本は、学校においては基礎学力の向上でございますから、そういうものについての取り組みもいろいろと計画し、取り組みを始めておるところでございます。 以上、非常に簡単でございますが、答弁をさせていただきました。 ○議長(津村忠彦君) 3番澤田議員。 ◆3番(澤田俊夫君) 質問ではありません。最後に一言申し上げて終わります。 先ほど来、町長、教育長がそれぞれ岩美町の学校には相当力を入れとるということでございます。確かに学校もこうして統廃合され、整備されました。それぞれの学校に非常に立派な学校ができましたし、大変結構なことですが、確かにそういうことで、学校予算につきましては大変配慮いただいとることはよくわかります。教育長の説明で、新しい学校づくりのためにということで、今回こういう措置をしたということです。願わくは学校づくりもですし、新しい地域づくりのためにも、これから何とかそういう私の申し上げた予算措置の方をできる限りしていただければという願いを持っておりますので、よろしくお願いします。 質問終わります。 ○議長(津村忠彦君) 以上をもって澤田俊夫議員の一般質問を終了します。 続いて、岸龍司議員の一般質問を許します。 岸龍司議員。 ◆8番(岸龍司君) ただいま議長の許可をいただきまして、通告の順に従いまして、私の一般質問を行います。 最初に、障害児、障害者の支援策について質問いたします。 福祉の原点ともいうべき障害者対策であります。本町は、平成10年3月に岩美町障害者福祉計画を策定し、障害者が地域の中で障害のない人と同じように生活できる社会づくりの実現を目指しております。本計画はおおむね5年間ということで、今年はいわば中間年です。実施計画の着実な推進が期待されているところであり、施策について何点かお伺いします。 1点目です。障害の早期発見除去、軽減等の施策は障害者施策の最も基本的な事項ということであります。そこで私は、新生児に対する聴覚検査の早期実施を求めたいと思います。 さきの3月議会の予算質疑で、聴覚検査は3歳児健診の際に行われているが、聴覚障害は発見と治療が早いほど正常な聴力と同じ程度まで回復されていること。そのため国は既に新生児聴覚検査を実施する都道府県への助成制度をスタートさせておることを紹介し、県への働きかけを主張いたしました。保健センター事務長から、保健所と一緒に検討をし、できるだけ実施する方向でいきたい旨の答弁をいただいておりますが、改めてどのように決定いただいたかお伺いいたします。 また、高齢者の聴力検診の実施を求めたいと思います。高齢者のイメージとして、私たちは腰が曲がったり耳が遠いことは当たり前のように考えてきた嫌いがあります。しかし、テレビの音量を大きくして映すとか、大きな声で一方的に話すが、相手の話は聞きづらいというようなことは高齢者にありがちですが、実は老人性難聴が進行していることが多いと言われております。また、人とのコミュニケーションがとれなくなると、孤立や引きこもり、ぼけなどを招きやすくなります。聴力検診結果によって必要な治療や補聴器の装着などが適切に行われ、高齢者の耳の聞こえが改善すれば、社会活動への積極的参加ができるなど、生きがいのある生活の支援になります。早期実施を求めるものです。 2点目です。障害が発見されれば迅速できめ細かな支援が必要となります。成長とともに、本人や保護者は入園や就学、就職と次々ともろもろの問題に当面するわけで、当事者の負担を少なくし、適切な対処ができる体制が求められていると思います。障害児や保護者のさまざまな相談にいつでも応じれる保健、医療、福祉、教育等の関係機関が一体となった相談体制の整備と、障害者福祉計画の施策に、総合センター的施設の整備が上がっておりますが、地域において一貫して自立を目指した生活を支援できる体制の整備をお伺いします。 3点目です。障害者の社会参加や町民との交流を図ることはノーマライゼーションの実現を目指す上で無論重要であります。一方、急がれますのは障害児や障害者、またその家族の会が互いに交流し、理解を深めることであろうと思います。そういう点で気軽に集まる場所、拠点が必要ではないでしょうか。聞いたところによりますと、閉校になった小田小学校舎の一部を、そうした集会等に利用したいという要望が町に出されているようです。活動への便宜を図ることが大きな支援の一歩となると思いますが、どのような対応をしておられますかお伺いします。 4点目は、障害者等の外出の支援になる福祉マップを作成してはどうかということです。 最近、バリアフリー社会実現への関心が高まっております。私もこれまで一般質問で福祉のまちづくり、人に優しいまちづくり等を訴えてまいりましたが、現状はまだ不十分であります。障害者や高齢者の行動範囲を広げ、社会参加のきっかけとなる情報も不足しています。観光マップ、交通マップなど、健常者向けがほとんどであります。障害者用のトイレや駐車場、車いすが配備してある施設や通行できる横断歩道、ベビーシートがある建物などを表示した福祉マップを作成することは障害のある人や高齢者、子供を連れた若いお母さんなどの外出を支援するとともに、バリアフリーのまちづくりの推進になると考えます。 5点目です。障害者の雇用促進の施策として、障害者福祉計画では小規模作業所等の施設整備に努めるとあります。生活の資質の向上と社会参加をしていく上で、受け皿となる施設整備へのニーズは大きいものがあると思います。また、社会福祉事業法の改正により、小規模作業所の法人化や施設認可が受けやすくなったようでもあります。整備できる環境になってきていると思いますが、取り組みをお伺いします。 次は、町営バスの展望について質問いたします。 1点目です。マイカーの普及に伴い、バス利用者は全国的に昭和40年から45年ごろをピークに年々減り続けております。事情は鳥取県内でも同様であります。本町では小田線、陸上線等の路線バスが赤字を理由に廃止されて以来、住民の生活の足確保のため、町営バスが代替え運行されてきております。しかし、赤字転落以後、基金の取り崩し、そして一般会計からの繰り入れと、運行維持で厳しい状況が続いております。利用者の減少に歯どめがかからない中、平成10年には現行の道路運送法でいう80条バスを21条バス、いわゆる貸し切りバス方式へ運行変更する試みがありましたが、結局目的を達することができず、今年度から田後線も町営バスの代替え運行に切りかえるに至っております。また、検討を加えられました町営バスとスクールバスの機能統合についても、現行の運行維持が有利という結論が出たことが昨年の4月に報告されております。このような経過で、経営の健全化の決め手を欠いた状態とも言える町営バスですが、高齢者や障害者、子供などには欠かせない交通手段であります。この町営バスを今後どのような展望に立って運行維持を図っていかれるのかお伺いします。 2点目です。バスの運行について、収支の改善と住民の生活の足確保の両立が困難となっているという同様の事情を抱えながら、各地でさまざまな取り組みが行われてきております。コミュニティーバスとか、循環型バスが多いようですが、それぞれ親しまれるように愛称をつけて地域に登場してきております。方向を決めた取り組みで多様な利用者のニーズに答えている例は手本になる点も多いと思います。 3年半ほどで収支改善した東京都武蔵野市のムーバスの愛称を告げたコミュニティーバスの場合、好調の原因を、利用者に高齢者が多くなるという利用見込みと、利用者の使いやすさを詳しく調べて運行方式を確立し、一方、経費節減の努力を怠らなかったことと市では分析しています。利便性の向上という点ではバス停から遠い交通空白地域、1日のバスの本数が少ない交通不便地域と区分して高齢化比率が高く、道路の狭い地域からムーバスを走らせ始めました。このため、いろいろ新しい試みとして、高齢者の歩行距離を考えたバス停の配置や、1カ所ごとに色と番号で分けた表示板の設置、バスは小型車にし、低いステップを装備、1.5人がけのシートを採用するなど、細かい気配りをしたということです。料金は小学生以上100円、未就学児童は無料に設定、その他、増便や運行時間の延長も柔軟に対応しているそうです。これを手本にしたワンコインバスも各地で導入されてきております。こうした広がりはこれまで減収を補うため、運賃の値上げを繰り返し、それがマイカーなど、他の交通機関と比べ割高感を招いて、客離れを加速させてきた悪循環を断ち、方向転換した点で注目されております。 本町も利用者の増加を図ることを基本にした運行方式を立てることが必要と思います。アンケートにあらわれた利用者等の生の声を、自分たちの物差しで評価するのでなく、利用者が求めている利便性と割安感にどうこたえていくかの対策が重要と考えます。私は、たとえ収支改善が見込めなくても、住民福祉のために運行維持するという包囲が形成されれば受け身の対応でなく、地方分権にふさわしい本町のバス振興が目指せると思います。 6次総合計画に施策として、バスの利便性の向上策が何点か上がっております。経費削減の努力は必要ですが、効率的な運行や利用実態に即した便数の確保を掲げながら、利用客の減少を理由に減便など、利便性を犠牲にするなら、ますます将来展望は開かれないと思います。そうでなく、例えば広い浦富地区内にはバス路線やバス停から数百メートルあるというような住宅地などもあると思います。そうしたところや離れた公共施設、観光スポットなどを結ぶ循環バスの試行など、あらゆる点から利便性の向上策を検討すべきと思いますが、いかがお考えでしょうか。 最後、長くなりましたが、以上です。 ○議長(津村忠彦君) しばらく休憩いたします。            午前11時44分 休憩            午後1時0分 再開 ○議長(津村忠彦君) 所定の出席がありますので、再開します。 休憩前に引き続いて一般質問を行います。 答弁を許します。 町長。 ◎町長(榎本武利君) 岸議員さんの御質問にお答えをいたします。 最初に、障害児、障害者の支援策について御質問をいただきました。 まず、全新生児の聴覚検査の早期実施と、高齢者の聴力検査の実施を対応をせよという御質問でございました。 乳幼児の聴覚検査につきましては、現在3カ月以上、いわゆる3カ月健診でございますけれども、このときに音に対する反応を問診で確認し、要精密者には受診票を発行して、医療機関で検査をしてもらい、早期発見、早期治療に努めているところでございます。 御質問の、新生児の聴覚検査でございますが、平成12年10月より国が施行期間として、県が主体となりまして新生児の聴覚検査を実施した場合、助成をするという制度ができております。鳥取県ではまだ体制が整っておりませんため、13年度の実施には至っておりません。県では今後精密検査及び技術者の確保等、検討を進めたいということでございます。町としても働きかけを行ってまいりたいと思っております。 高齢者の聴力検診の実施についてでございますが、現在、聴力検査は検診項目にはございません。それぞれ御自身の自覚症状等で医療機関で受診により補聴器等の装着をお願いしております。検診時の聴力検査の実施も考えられますけれども、本人が聞きにくい、また本人には自覚がなくても、家族等が聞こえにくいのではないかという症状がある方については、検診結果を得るまでもなく専門医等の受診が必要だと考えております。今後とも各自での対応をお願いをするところでございますけれども、老人クラブ等、高齢者を対象とした健康教育、健康教室などで聴力についての内容も盛り込みまして、聴力についての関心を高めていただくようにしたいと思いますので、御理解を願いたいと思います。 さらに、障害児や保護者の相談に応じれる体制や支援体制についてということにつきましては、これまで相談窓口として、福祉については福祉課、保健については保健センター、医療については病院や医院ということで分かれておりまして、利用者にとって不便であったり、不都合な状況であることは否めないところであります。障害児に対する施策として、施設中心から家族に対する施策、いわゆる在宅施策の重要性が認識されるようになり、近年その強化が進められているところであります。平成14年度には精神障害者に対する事務が、そしてまた、平成15年度には知的障害者に関する事務が町へ移譲されます。3障害に関する事務を市町村において行うこととなるところでございます。今後は身体、知的、精神、3障害を包括し、地域における生活支援を充実するとともに、障害児の発達を保障する観点からも、保健と医療福祉の連絡体制をさらに強化して児童相談所、福祉事務所、保健所等の協力を得ながら相談支援体制の充実に努めてまいります。また、来所や電話による相談のみだけではなくて、町が実施をいたします就学時健診など、各種の事業を通じて、障害者の状況を的確に把握するよう努めてまいりたいと考えております。 また、岩美町の作成をいたしました障害者福祉計画、これにおける拠点としての総合センター的な施設整備も計画に盛り込んでおります。やはり、これからは町立病院の建設とあわせて、そういった機能も持たせていく必要があるように思っております。 次に、障害児者の支援対策に関連をいたしまして、障害児あるいは家族の方が気軽に集まれる場所、拠点が必要と思うが、要望も出ておることであり、要望にどう対応しているかというお尋ねでございます。 廃校小学校の活用方策について、私の方が広く町民の皆さんに呼びかけを行った後、廃校小学校の小田小学校について、岩美町障害児学級の保護者の代表の方から子育て、進路等の学習会、自主活動の計画及び相談をする活動場所としての利用計画をお持ちだと伺っております。町の庁舎内部での検討を今終えつつございます。自治会の方にも協議をいたしまして、ぜひともこういった活用を図りたいと思っておるところでございます。 また、障害者等の外出の支援になる福祉マップについてのお尋ねがございました。 岩美町では、福祉のまちづくり計画を策定をする際に、障害者や高齢者の利用が多いと思われる公共施設やスーパーマーケット、医療機関など、88施設について福祉のまちづくり条例の基準に沿って調査を実施しております。これをもとに、町内の主な施設について車いす専用駐車場、スロープや段差の状況、自動ドアや障害者用トイレなどに関する情報がすぐわかる福祉情報マップを作成し、福祉のまちづくり計画書に盛り込んでいるところでございます。この計画書は、町内の福祉施設、障害者関係団体の役員、調査に協力をいただいた民間施設等に配付をいたしておりまして、協力をお願いをいたしておるところでございます。今後これだけでは不十分だというふうにも考えますので、町民の皆さんにも公布をするとともに、活用を図りたいと考えております。 また、ことし3月に鳥取福祉マップつくり隊という県東部の高校生を中心としたボランティアグループが因幡福祉マップを発行し、高い評価を得ています。このグループには岩美高校の生徒も多く参加し、岩美町内の情報も盛り込まれております。地域住民の方が、このような取り組みをされることは障害を持つ方にとっても心強いことですし、行政のまちづくりを点検し、地域住民にもよい啓発になり、よいまちづくりにつながるものと思います。町としても、このような地域住民の自主的な取り組みについて積極的に推進し、支援してまいりたいと思います。 さらに、小規模作業所等の施設整備についての御質問がございました。 障害者の身近な就労や社会参加の場として、身体障害者、精神障害、知的障害の3障害の方を対象とした小規模作業所の整備について、障害者の家族で組織をされております育成会等からも御要望もいただいております。小規模作業所は授産施設などでの就労が、いろいろな理由で困難な障害者が作業活動を行う場として、民間から自主的に生まれた施設であります。障害の種類にとらわれず、身近な地域で利用者のニーズに応じた自由な発想で運営をすることが可能でございます。法的な根拠がなく、資金や身分保障が十分でないといったような運営上さまざまな課題もございます。障害者施策推進委員会におきましても、小規模作業所の必要性が論議されたところでございまして、整備の方法や運営について、先進の施設を調査し、検討を進めているところでございます。 次に、町営バスの展望に立って、2つの御質問をいただきました。 今後どのような展望に立って、運行維持を図るのかという御質問が最初にございました。 事例もお挙げになりましたけれども、やはり今後の町営バスについては、福祉の一環として位置づけをさらに深めていくことが必要であるというふうに考えております。当然のことながら、現段階におきましても、議員の皆様にもその観点からの考え方のもとで運行がなされておるといって過言でないと思っておるわけでございます。しかしながら、岩美町の場合は、現に民間バス会社の運行路線が走っておる地域、あるいは鳥取市への交通についての便は民間交通に頼らざるを得ない実情、こういったことがございます。したがって、我々といたしましては、今の町営バスの運行について、町民がより利用しやすいバス運行を目指すことを第一にしながら、利用者のニーズをつかむため、アンケート調査も実施をいたしてまいっておりますし、岩美町民生活交通対策協議会等で先進地の視察取り組みも勉強をいたしておるところでございます。今後につきましては、やはりこの町民生活交通対策協議会を核にしながら、冒頭に申し上げた高齢者であるとか、あるいは小・中学生、保育園児等々、自動車を運転することができない町民の皆さんの足をいかに守っていくかということとあわせて町内の観光振興も視野に入れながら、そしてスクールバスの運行もあわせて検討を進めてまいりたいと考えております。 さらに、バスの利便性の向上対策についてお尋ねがございました。 これからの町営バスの運行の検討については、大筋先ほど申し上げましたけれども、JRとの接続、通勤、通学時間帯の運行はもちろんのこと、例えば利用者の利用しやすいルートの選定、ループ的な運行、福祉を主目的にした運行等、視野に入れつつ交通対策協議会、そして町議会の皆さんに御相談をしながら、町民のニーズに合った運行計画にしてまいりたいと考えております。積極的な御提案をいただきながら取り組んでまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。 以上です。 ○議長(津村忠彦君) 8番岸議員。 ◆8番(岸龍司君) ただいま答弁いただきました。 全体的にもう少しお尋ねしてみたい点、あるいはしっかり訴えてもう一度いきたい点ありますので、やらしていただきます。 障害児、障害者の支援策について、1点目で、新生児、高齢者に対する聴覚検査、聴力検診ということを求めましたですけども、いずれにしても、早期発見あるいは軽減や早期治療等、障害者福祉プランにも書いてあるですけども、私は申し上げた2点なんですけども、これの早期実現こそが聴覚障害の早期発見あるいは早期治療に道を開くというふうに考えて、そういうことの実施を求めたわけであります。国の方もそういう施策も、助成制度もできとるということで、県レベルでないとなかなか困難だというお話でもありました。 3月議会で、御記憶があるかもしれませんけども、請願が出ておりました。聴覚障害者に対する、そういう社会参加を制限する、欠格事項があるんだということで、それの早期改正を求める請願書、これが岩美町議会で採択、意見書も提出されたということで、医師法ほか15ぐらい、まだそういう欠格事項を規定している法令がある中で、ほかの視覚障害なんかは点字化、本とか雑誌、点字化の自由化が認められておるにもかかわらず、聴覚障害者に対しては著作権の壁があって、映画、テレビ、ビデオ等に手話通訳や字幕をつけて普及する自由が認めれられてないと。そういうことから、テレビの政見放送などでも政見を知る機会が制限されているというようなことが訴えられておったわけです。そういうことで、聴覚障害に対してはまだまだ、同じ障害の中でもそういうことがあるということもありますし、ぜひとも国がそういうことについて、やはりそういうことを認めて、制度はもうできとるわけですので、ひとつ地方から、住民に最も近い立場の町村から、そういうことを県に訴えて、あるいは働きかけていただきたい。町村長会とかいろんな機会があろうかと思います。それを再度申し上げたいということであります。 それから、高齢者の聴覚検診はなるべくなら各自で対応ということでありましたけども、先進的にやっとる事例等を見ますと、なかなか本人の自覚もないようだし、さっき言ったようなことがあっても、本人や家族自体も先入観といいますか、こんなもんじゃないかなということもあるようでして、やったところでは難聴は認定されたのが33%もあったと、3人に1人以上。そのうちのまた2.3%は耳の疾患があったということの、そういう昨年度の結果も得とられるようです。なかなか自覚、あるいは家族のといっても難しい面もあるし、先ほど町長が言われたように、老人会とかいろんな機会で啓発啓蒙、そういうことを行っていっていただいて、必要があらば岩美町もまたそういう取り組みをしていただきたいと、していただく必要があるんじゃないかということであります。 それから、相談体制については、今までかなり福祉とか教育とか保健、そういうことについて統合的な面がおくれとった面もあるんだけども、最近14年度ですか、3障害に対しての包括的に対応を市町村で、権限移譲ということですか、やっていくような方向になってきたということで非常に結構なことだと思います。その中でやっぱり障害中の早期発見された本人あるいは家族、これはそのときだけの問題じゃなくして、一生涯つき合わなければならない問題だということで、就園とか就学とか就職とかいろんな機会にその都度負担というか、大変なもんだと、役場で卑近な例ですけど、担当者がかわっただけでも、そういう本当にええぐあいに引き継ぎしてもらってるだろうかうちの子はとかいうことをごっつい心配されとるわけです。そういうことで、いろんな機会の乳幼児健診等で得られた健康情報とかあるいは指導、相談情報、これはもちろんプライバシーの保護ということは厳重に守っていく中で、やっぱり対応できるような、そういう情報の共有化とか、いろんな面もあろうかと思います。ぜひともそういう対策、権限移譲が市町村に来たということの機会で、そういうきめ細やかな対応ができるように、一層の体制をつくって構築していただきたいと思いますし、総合的センター、これは新病院との建設に合わせて、ぜひとも御検討願えれば、またまたそういう皆さんにとっては朗報じゃないかなと思います。 それと、小田小学校への要望については、そういう検討がなされておるということでありまして、これについては夏休みまでを、既に知っとられると思いますけど、使いたいなというのがそういう親御さんといいますか、障害児学級の皆さんの意向のように私も聞いておりますので、早い段階でその要望に添えるように取り組みといいますか、御検討は必要じゃないかなと。それと、光熱水道費なんか細かい問題についても、早急にいい方向で進めてあげれれば非常に皆さんの支援になるんじゃないかと、こういうふうに思います。 それと、福祉マップ作成については、もう既に取り組みがしてあるんだということであります。その後の、それに対しての取り組みを支援をしていくということでありますけど、これについてはバリアフリー化のまちづくりすることについて、行政改革の実施計画にも本町はしてありますし、今まで取り組んでこられたし、14年度やるんだということですので、現実には地図とかもちろん必要なんだけれども、それを実際のまちづくりを実現していくということがより重要だと思いますので、これの推進も、こういう皆さんの町民の皆さんの各階層のもんが、協力等が気運が盛り上がっとるときにぜひとも推進していただきたい、そういうことに観光面でも生かしていただければ、またそれが一つの岩美町の観光にとっての特色でもあるわけです。いろいろ今までのいろんなことを誘致しようとしても交通の不便さとか、いろんなことが岩美町では理由として言われるわけです。やっぱりこういうことをしていくということについても重要じゃないかなと思ったりいたしますし、最初の質問の最後の、小規模作業所の施設整備、これについては、いつごろまでのめどで考えておられるのかということと、他町村の状況、それから市町村の役割なんかについてどういうふうに、先ほどあったように権限移譲が出てきたんだということの中で、こういう小規模作業所の施設整備についてなってるんかと、そしてまた、それを踏まえてどういうふうな整備をしていかれようとしているのかと、もう少し具体的に御答弁いただければと思います。 それと、町営バスの展望について2点質問いたしました。 私が考えていることと町長の答弁されたことと大体一致しとるじゃないだろうかなと思いますですけども、迷ったときには原点に戻れということも言われます。岩美町が今までの経過で先ほど申し述べたように、なかなか展望、開けとるとはいえない状態であるわけですので、何よりもそういう、福祉なら福祉の原点に立ってやっていただく。バスのそういうマイカーの進出で非常に苦しい立場ですけども、エネルギー効率とか排ガスなんかでも非常にメリットがある乗り物ですし、岩美町はほかに公共的手段もない、JR以外はないということの中で非常に貴重なバスの運営だと思いますので、ぜひともしっかりした運行方式を見出していただいてやっていただくということがまちづくり、活性化あるいは交通弱者の点から考えれば言われるように福祉対策になりますし、なかなか苦しいので一般財源を投入しとるということについても発想を変えれば、これもまた新しい21世紀型の公共事業だという考え方も私はできると思います。余りにも収支のバランスは大事とは言いながら、こだわっとっては施策もできん。先ほど例を挙げてムーバスのことを言いましたけど、確かに都会地であって、条件は大変違うけれども参考になる点は多々ありゃへんかなと思って私長々と申し述べたようなことでありまして、ぜひともまた引き続きアンケートなんかの声も生かしていただきたい。 利便性がやっぱり、料金体系のことにはちょっと触れられなんだように私は思いますけども、やはり低額、利便性と割安感というんですか、やっぱり今まで割高になっとるという悪循環があるということを述べましたですけど、そういうことをやっぱり打破していくと。アンケートでも何かちょっと聞いたらそういう要望が見られると。それをいかに評価するというか生かして反映させていくかと今後に、ということが私は非常に大切ではないだろうかと思います。そこらの辺の考え方を、割安感あるいは利便性とのどういうふうなお考えで持っておられるのかという点を再度お尋ねします。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 再度、岸議員さんお尋ねでございます。 障害児者の支援対策の1点目の聴覚検査について、新生児への対応については先ほど申し上げましたように、県に強く働きかけるよう努力をいたします。 それから、高齢者についてはやはり難聴になる段階と申しますか、いわゆる予兆といいますか、そういうことがなかなかつかみにくいと。検査の時点でこの人耳が遠くなっとるという段階では遅いわけですので、なかなか検査の機器等もまだ開発が遅いこともございます。先ほど申し上げたように、できるだけ老人クラブ等、いろいろな機会をとらえる中で、気をつけていただくこと、あるいは御家族の方へ十分な配慮を今後もしていただく取り組みを強めていきたいと思っております。 それから、障害児や保護者の相談に応じれる体制や、町としての支援体制についてでございますけれども、先ほど御答弁をいたしましたとおり、町内での人材の育成確保をもとより、引き継ぎ等が遺漏がないように、そして情報管理に配慮をいたしながら、きめ細かい対応ができるよう、万全を期したいと思っております。しかしながら、新たに町が行わなくてはならん精神障害の事務移譲、こういったことについては非常に私個人としては危惧をする面もございます。県等ともよくこういった対応について、担当課ともども勉強をしてまいらなくてはならんと思っておることもございますので、御理解をいただきたいと思います。 拠点施設の整備については小田小学校、できるだけ早い時期に御活用できますように努力をいたしたいと思っております。 福祉マップにつきましては、岩美町でも随時整備も進められております。御質問にありましたように、マップそのものよりも福祉に対応できるまちづくりという観点で取り組んでまいります。これまでに東浜の近畿自然遊歩道の連絡道路としての陸上につくられております遊歩道は、車いす等に対応ができる木製の歩道が整備をされております。こういったことも順次福祉マップに登載をする必要があると思いますし、また、今年度予定をしておる中央公民館の自動ドアの整備であるとか、障害者用トイレの設置といったようなことを取り組んでおりますので、地図そのもののアピールとともに施設整備を推進をいたしたいと思っております。 小規模作業所等の整備については、若干そのスケジュール的な面も含めて担当課長に答弁をさせたいと思いますけれども、一つには、やはり岩美町単独で持てるであろうかというような懸念も私自身はしておりまして、できるだけ早くそういった施設ができる方法を検討をさせたいと思っております。 町営バスにつきましては、料金体系のことが説明が不十分でございましたけれども、生活交通の協議会の中で、今料金体系を持っておる大人料金あるいは子供の料金、こういった2本立てだけではやっぱり不十分だというふうにも私も思っております。定期の割引率の問題もございましょうし、できるだけ利用を促進をしていただける料金体系という観点で取り組んでまいりたいと。ただし、割高感ということだけではなかなか民間の路線との兼ね合いもございますし、困難な状況もあるやに思います。 また、今、手元にアンケート結果の状況が届いたんですけれども、一番多いアンケートに寄せられた中味といたしましては、運行回数が少ない。2番目が、運賃が高い。3番目が、帰宅時利用できるようなバスのダイヤになっていないというのが、いずれも100人以上のアンケートの結果が来ております。こういったことを解消することが利用率の向上にもつながるものであるというふうに考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。 以上です。 ○議長(津村忠彦君) 福祉課長。 ◎福祉課長(宮本晶夫君) 岸議員さんから小規模作業所につきまして、3点あったかと思います。 初めは、いつごろスタートさせる予定かということについてでございますが、家族の皆さんのできるだけ早くということで強い要望をいただいておるところでありますが、具体的には14年度には立ち上げたいというふうに聞いております。家族の皆さんの要望に沿って、町も一緒にできるだけ早くスタートができるように支援をしてまいりたいというふうに思います。 それから、2番目は、他町村の整備状況でございますが、東部地区で申し上げますと、鳥取市内に8カ所ございます。それから、八頭郡内に5カ所、それから気高郡に2カ所、岩美郡内は未設置という状況でございます。 それから、3点目は、町村の具体的な支援策はどういうことかということでございました。 小規模作業所に対しましては、まず整備をしていく。施設を整備することに対する支援と、それから運営に対する支援がございます。制度といたしましては、県の制度でございますが、整備につきましては県2分の1、市町村4分の1、設置者4分の1という制度の内容でございます。補助基準につきましては、その規模によって種類がございます。それから、運営につきましては、県2分の1、市町村2分の1という内容でございますが、これらの設置者等の負担につきましては、関係者の皆さん等ともよく相談をして、町がどういう支援ができるかということを検討してまいらなければならないというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(津村忠彦君) 8番岸議員。 ◆8番(岸龍司君) 3回目になるんですけど、障害者、障害児への支援策、5点質問いたしました。いずれにしても、障害者福祉計画は中間年といいますか、5年間の計画でありまして、それの推進が何より期待されとるところだと思います。そういう関係者にとっては特に、そういうことで推進体制で、これに対しては障害者対策推進委員会というのがあるんですけど、これ、何かちょっと見ると要綱というんですか、任期が1年とかということにもなっとるようです。14人くらいですか。これは、この委員会というのはずっと計画期間中はあるもんでしょう、設置されとるもんでしょう。それで、ちなみに10年度以降、何回ぐらい開催されておるのか、しょっちゅうという必要はないでしょうし、あれですけども、ちょっとお尋ねしたいなということでありますし、我が党も、公明党も日本版のADA法案、障害を持つ人の権利保障法の制定を提唱しております。これは既にアメリカにそういうADA法、障害を持つアメリカ国民法というような呼び方をされとるわけですけども、そういう障害を理由にした差別を禁止して、社会参加できるような条件整備や設計の配慮を、政府や自治体民間に義務づけられとるというのがアメリカのそういう法律だそうです。そういうことで、我が党もそういう日本版を提唱をしておるところであり、これの推進に今、一役も二役も買いたいなということでありますので、一番身近な市町村においても、県やあるいは国に向かっても情報発信していただきたいと思います。 町営バスについては答弁をいただきましたので、そういう方向についてぜひとも、病院問題の陳情等もあった中で、私はやっぱり交通の便利さというような点もありゃせなんだかと、私なりに感じとる部分もありますので、そういうこともアンケートにも出ておるかもしれませんし、含まれとるかもしれませんけども、利便性やら、あるいは町長言われるように、いろんな声を生かしての対策を要請したいなと思っております。 以上で終わります。 ○議長(津村忠彦君) 福祉課長。 ◎福祉課長(宮本晶夫君) 岩美町障害者施策推進委員会の開催回数等についてお尋ねをいただきました。 11年度には福祉のまちづくり計画を策定したこともございまして、2回実施をいたしました。それから、12年度は1回開催させていただいたという状況でございます。 済みません、任期のこと。任期は1年でございます。その中には役職をかわられたりすることがございますので、その都度委嘱をさせていただいておるという状況でございます。 期限は特に設けておりませんけれども、このところのいろいろな障害者施策を推進をしていく中で、このところは連続して会を持たせていただいておるという状況でございます。 ○議長(津村忠彦君) 以上をもって岸龍司議員の一般質問を終了します。 しばらく休憩いたします。 10分程度休憩します。            午後1時47分 休憩            午後1時55分 再開 ○議長(津村忠彦君) 所定の出席がありますので、再開します。 休憩前に引き続いて一般質問を行います。 田中克美議員の一般質問を許します。 田中克美議員。 ◆17番(田中克美君) 議長の許可をいただきましたので、通告した問題につきまして一般質問を行います。 4番目の、家電リサイクル法の問題につきましては、9月議会に違った角度で改めて質問をさせていただくということにしまして、それ以外の問題ついて質問をいたします。 地方交付税の削減の問題についてです。 小泉内閣になってから、にわかに地方交付税削減の議論が高まってきております。政府側からの発言の幾つかを紹介をいたします。 塩川財務大臣は、就任直後に財政の中期展望から見て、一般歳出で約2兆円、地方行政関係で約1兆円切りたいと表明をしております。これは自治日報5月25日付に掲載されたものです。また、同大臣は5月28日の衆議院予算委員会で、地方への支出削減は基準財政需要額を1兆円ほど減らしてもらうと述べ、地方自治体に総額1兆円の支出の削減を求める考え方を示しました。 小泉首相は、5月25日の衆議院本会議で、地方交付税は国債発行額を年間30兆円以下にするという目標のもと、聖域なき歳出の見直しも例外ではないと述べ、地方交付税も歳出削減の検討の対象とすることを明らかにいたしました。 また、5月31日に発表された経済財政諮問会議の今後の経済財政運営及び経済社会の構造改革に関する基本方針原案でも地方交付税に言及し、明言を限った市町村の再編と合わせ、小規模な市町村に不利になる段階補正、すなわち団体規模に応じた交付税の配分の割り増しのことでありますが、この段階補正の縮小などを掲げました。しかしながら、地方財政の現状は、景気低迷に伴う税収の慢性的な落ち込み、国の地方に対する単独公共事業の押しつけという、経済対策に伴う公債費負担の増加などで非常に厳しい中にあります。地方交付税の見直しについては、国が経済対策として地方に押しつける公共事業の単独事業の財源として発行する地方債の元利償還を地方交付税で見てやるという仕掛けはむだな公共事業を地方に行わせる仕掛けになっており、地方財政も破綻させる悪弊を生んでいますから、なくさなければなりません。しかし、地方財政が厳しいもとで、地方交付税総額の削減ありきで、地方交付税の一律カットなどということをやったら、ただでさえ苦しんでいる自治体の経費の削減に直接つながり、福祉、教育、行政サービスの大幅な切り下げということになります。そもそも地方交付税は、地方公共団体の税源の不均衡を調整し、どの地域においても、一定のサービスを提供できるよう財源を保障するための固有財源であり、憲法がうたっている地方自治の本旨を実現する財政的な裏づけとなるとともに、地方自治体の独立性を強化するものです。現にその多くは国の法律及び制度による義務的歳出に要する財源の保障に充てられています。ましてや地方交付税の削減や、段階補正の縮小などの一方的な財政措置によって、市町村合併へと誘導しようとすることは本末転倒であり、地方自治の本旨を損なうものであると言わなければなりません。地方分権が強調される今日、地方自治体と住民の暮らしを守り発展させる方向に逆行する、このような地方交付税の削減について強く反対するものでありますが、榎本町長の見解表明を求めます。 2つ目は、深刻な不況による町内事業所の経営問題についてです。 町内の事業所は今深刻な事態であります。ある事業所では、5月の連休後には勤務時間が9時から4時までになり、また、ほかの事業所では実質週休3日になってしまったなどの話を聞いております。鳥取県商工会連合会が四半期ごとに行っている中小企業景況調査報告の平成12年10月から12月期によれば、製造業の経営上の問題点として、加工単価の定価上昇難が58.6%、需要の停滞が55.2%と、この2項目が断トツで1位と2位を占めています。深刻な不況に直面しています今の日本経済は、家計、雇用、生産のすべての面で一段と危機を深めています。中でも日本経済の6割を占める家計消費が4月、4.6%の大幅減少となったことは深刻です。家計の所得がこの1年間、基準年の95年水準さえ下回り続け、収入のうち、消費に回す割合が69.1%と、過去最低を記録したためであります。この消費低迷で売り上げが伸びず、製品在庫が4カ月連続で増加し、在庫減らしのために生産を抑える動きが広がりつつあります。町内事業所の事態もその流れのもとで起きていることは明らかです。くしくも政府が6月14日発表した6月の月例経済報告は同報告としては初めて景気は悪化しつつあると、悪化の表現を盛り込みました。景気は今後さらに落ち込む可能性が強まっています。このように今、中小零細企業は待ったなしの深刻な状況に追い込まれつつあります。危機打開のためには根本的には国の中小企業政策の転換が必要でありますが、自治体としてはそれを国に求めるとともに、自治体自身がなし得る限りの取り組みを強めることが重要であると思います。事業所はもとより、商工会などは営業を戻るために努力を続けていますが、それに必要な情報、人材、資金など持ち合わせていないのがほとんどの事業所の実態ではないでしょうか。今、町が町内事業所の経営努力を実らせる支援を行うことが必要だと思います。商工会はその活動の中で、事業所の実態をそれなりにつかんでいるようでありますが、実行ある支援を行うためには、町内事業所がどういう困難を抱えているか、どういう意欲を持っているかなど、その実態をよくつかむことが重要です。しかし、商工会にしても、町の担当課にしても、単独でなし得る体制は持っていません。商工会と町が共同して取り組むことを提案したいと思います。その際、町の直接の担当課や係だけではなく、かつて商工関係に携わったことのある職員や企画員などでチームを組むなども一案ではないかと思います。 企業数も自治体規模もけたが違っていて比較にはなりませんが、参考までに東大阪市の例を紹介しますと、東大阪市では99年と2000年の2年間かけて、2万6,000近い市内全事業所調査を市の幹部職員600人の参加で実施をしています。繰り返しになりますが、小さな自治体にすぎない岩美町がなし得ることは限られていますが、大事なことは町が住民や地元企業を守る立場に立って頑張るかどうかです。町自身が地元企業を育成、発展させる取り組みに本腰を入れることを強く求めるものです。 次に、介護保険の利用について質問をいたします。 介護保険制度も実施から1年が経過し、ことしの10月からは高齢者の保険料支払いも全額になります。福祉課が議会に提出した平成12年度の介護保険利用状況、これは1カ月平均の数字でありますが、この資料で、在宅の要介護認定者のうち、在宅介護サービスを利用していない人がどれだけあるかを見ますと、要介護認定者数から施設介護受給者数と居宅介護受給者数を差し引きした数字がほぼそれに該当すると考えられますが、次のようになります。要支援の26%、12人、要介護1の16%、13人、要介護2の19%、16人、要介護3の10%、6人、4の10%、7人、そして要介護5の10%、5人、全体で15%の58人となっています。 次に、利用しているサービス料を利用限度額に対する利用額で見てみますと、要支援が35.5%、要介護1が23.3%、同2が30.4%、3が32.2%、4が35.4%、5が36.3%で全体で31.5%です。ちなみに町の当初の見込みが約32%でありました。 以上、総括的に見て、町はおおむね見込みどおり順調と見ているようでありますが、それでいいのかと私は疑問を持つものです。疑問の根拠は、先ほど私は利用してない人の割合を紹介しましたが、本来利用できるサービスを介護度の重い人のうち、1割の人が利用していないこと、同じく介護度が重い人は利用の量がふえるだろうと予想されるにもかかわらず、要介護4及び5の利用額の平均が利用限度額の約35ないし36%にとどまっていることです。保険料の半額徴収が始まっていない昨年8月時点で、町が行った調査結果をここで思い起こしますと、利用限度額の7割以上を利用するとした人が15%にとどまり、7割未満しか利用しない理由として、必要ないという人が61.2%、利用料が高い9.2%、サービスがない9.2%でありました。この調査結果と重ねて考えてみますと、利用料及びサービスの問題については、平均的数値だけでは実態や問題点が見えてこないと思います。ちなみに全国では介護度が重い人のサービス利用の量が課税世帯ではふえる一方、非課税世帯では減っているとの保険団体連合会の調査もあるようであります。サービス利用の12年度計画と比較してみますと、居宅介護受給者数は65%にとどまっています。この35%の差が生じている要因は何か。さらに踏み込んだ調査がなければつかめないのではないでしょうか。したがって私は現状の評価も利用促進の対策も現時点では正確には打ち出せないと思います。 質問の冒頭に述べましたが、10月からは保険料の全額支払いが始まります。保険料を支払う高齢者にとっては、現在の2倍の保険料、年間の保険料としては、ことしの保険料は昨年の3倍ということになります。こうした事態を前にして、実態の把握をもう一歩踏み込んで行うこと、その上で利用促進のために何が必要かを考えることを求めるものであります。町長の見解をただします。 次に、障害者参加の地域づくりについて質問をいたします。 質問に入るに先立ちまして、大阪府池田市での惨劇の被害に遭われた児童及び家族の方々に心からお見舞いを申し上げるものです。同時に、事件後の政府等の対応について危惧を持つものです。障害者が本当に必要とする治療の体制と、地域におけるケア体制が欠落していることへの反省の視点を欠き、障害者を管理の対象としてみる発想が強くうかがえることを私は危惧するものです。障害者への偏見が克服されるとともに、社会をともにつくり上げていく仲間としての理解が広がることを願って質問に入りたいと思います。 昨年12月に精神障害者家族の会が発足し、従来から活動していた身体障害者福祉協会、心身障害児者育成会とあわせて、いわゆる身体障害者、精神障害者、知的障害者の3つの障害者について、それぞれ活動をする組織的基盤ができたことになります。精神障害者家族の会の関係者の方は、こうした活動を決意されるまでの葛藤に数年を要したとしみじみ話しておられました。これを契機に岩美町の障害者施策を大きく前進させることを強く望むものです。平成12年3月に福祉のまちづくり計画が策定され、中央公民館の施設改善など一部事業に着手もされていますが、一日も早い実施が求められていると思います。年次計画などない中で、町としては今後どのような実施促進の手だてや見通しを持っているのか、明らかにしていただきたいと思います。ここで答弁されるべき内容がなければ、実行計画をいつまでに持つのかを明らかにしていただきたいと思います。 また、この福祉のまちづくり計画では言及されていない精神障害者、知的障害者の参加できるまちづくり、地域づくりに今後積極的に取り組むことを求めるものです。障害者が社会参加する上で、働く機会と場所をつくること、障害者が集い、交流できる場所をつくることに、町が積極的に支援をすることが今大事だと思います。家族の会の方々もそれを強く求めておられます。この場所は、障害者がものづくりの喜びを体験できる場であり、障害者及び家族の交流と仲間づくりの場であり、人としてだれでもが経験してきている日常生活のリズムの中で生活する場であり、そうしたことを通して、みずからの可能性と能力を引き出し、訓練をする場でもあると思います。同時に、地域の人たちとのオープンな触れ合いの場にもなります。この触れ合いの機会が広がることは、地域の人たちの正しい理解を早く広げることにつながると思います。単なる知識だけではない、体験を通じたお互いの触れ合いこそが、障害者と被障害者がともに生きるまちづくりの一歩になるのではないでしょうか。場所確保には一定の経費を要しますが、近年、鳥取市内のウイズユー発足に当たっては、他の町村とともに岩美町も110万2,300円を助成し、ここには町内から現在3人の方が働いておられるようです。これが町内であれば、現在町外の小規模作業所に通っておられる9人の方も含め、町内で働く機会が生まれますし、同じ地域の人たちとの触れ合いもできます。働く場づくりは低過ぎる賃金への補助の問題や、指導員の身分保障の問題など、家族の会やボランティアなどだけでは立ち向かえない困難が生じてきますが、こうした問題も含めて、町が本格的に支援に乗り出すことで、障害を持った人も持たない人も住んでよかった、住み続けたい岩美町をつくることを心から望むものです。 先ほど8番議員の質問に対する答弁の中で、14年度に小規模作業所ということでありましたが、私は名称は小規模作業所にこだわらないものでありますが、14年度に立ち上げたいという答弁がございました。 町が視察を行った若桜町の施設では、資料を見ますと、働き取り組みを始めてから約1年後に作業所が開所をいたしております。14年度に固執することはないと私は思うものでありますが、関係者の取り組みが進めば、それに具体的に対応するという考え方を持っておられるかどうか、この点を伺いたいと思います。 また、町長は先ほどの答弁で、町単独でできるかどうかの懸念を持っておられるように答弁をされました。先ほどウイズユーの発足にあたって110万2,300円の例を引き合いに出しましたが、これを単純に比較するわけにはまいりませんが、3人の方が働くということになれば、1人約40万円と計算することもできます。1けたあるいは2けたの数字の範囲での財政の動向、これは単独でできるかどうかの懸念を優に払拭することのできる数字の範囲ではないかというふうに、先ほどの答弁を聞いて私は率直に思いました。本当に岩美町が障害者の方にとっても、また、そうした障害者との触れ合いを通じて多くの町民が住んでよかった、住み続けたい町とするために行う投資として私は決して高い投資、あるいは効率の悪い投資だとは思いません。そのことを一言述べて、町長の答弁を求めたいと思います。 最後に、町長の政治姿勢についてただしたいと思います。 私は、町長がこのたび政権党の現職参議院議員の後援会長に就任されたことを耳にして残念だなと心から思いました。まだ長年にわたって務められた行政マンの尾を引きずりながら、町長職を3年半務めてこられたのだなというふうにも思いました。町長は政治家でなければなりません。政治家としての信念に基づく勇気を発揮しなければならないと私は考えます。その点の残念さとともに、町長が会長就任することをいわば当然視して断れない状況がつくられ、意に添わないがやむを得ざる立場に立たされたのだなと、また推測もするものであります。町長にしっかりせえと私は注文するとともに、今日に至ってもなお旧来型の政治スタイルをとり続ける政党の姿勢に本当の意味であすはないことを一言申し述べておきたいと思います。 さて町長、ここにおられるどなたも、その名前を言えばよく知っておられるある事業所経営の方が、最近私に、田中さん、仕事がなあて食っていけんと。何とかしてもらわんといけん、もう自民党ではいけんでと、悲鳴のような訴えをされました。そばで奥さんが、この人はこれまでずっと自民党でないといけんと言ってきたのにと相づちを打たれました。まさに町内事業者の声であります。中小企業の20万、30万社が倒産すると予想され、100万人以上の新たな失業者が生まれるという不良債権処理を景気回復の第一の政策に掲げ、地方交付税の削減で地方自治体の存立そのものを危うくし、だれもが安心して受けられる介護保険制度のため、国の助成を拒否し、難病患者への国の助成の削減、老人の医療費負担増を厚生大臣時代に行ったことを正しかったと首相になって答弁し、今後も医療福祉の国民負担増と給付の削減を一層進めると公言する、これが今小泉内閣と自民党が進んでいる道であります。町長、この道を、あなたの進める福祉のまちづくりの道とどこで一致するのでしょうか。何を町民に訴え、何を保障しようとするのですか。繰り返しますが、政治家としての信念を持ち、それに基づく勇気を、町長を続けられるお気持ちなら、本当に大事にすべきであるということを私は心から述べたいと思います。町民の悲痛な声にどうあなたはこたえられますか。これは町民に向かっての答弁として最後に答えていただきたいと思います。 以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(津村忠彦君) 答弁を許します。 町長。 ◎町長(榎本武利君) 田中克美議員さんから御質問をいただきました。 まず最初に、地方交付税の削減について、町長の見解をただされたと。 地方交付税制度は、地方公共団体の自主性を損なわずに都市部とそのほかの団体間の税収入の不均衡を是正し、すべての地方公共団体が一定水準の行政を行うのに必要な財源を確保するための制度でございます。国、地方とも財政状況が厳しく、国の財政改革を進めていくため、地方交付税の削減が論議されているところでございまして、現行の制度が複雑多岐にわたっておる点を簡素化をしていくというような部分の改革には、私は賛成をするものでございますけれども、まず交付税の削減ありきというような論議には賛成をいたしません。1兆円の減税、交付税カットを行えば、岩美町におよそ3億円の交付税が減るという実情もございます。現行の地方交付税が削減になりますと、税収などの自主財源の確保が困難な財政力の弱い岩美町のような自治体は財政運営が成り立たなくなるおそれもございます。国に対して税財源の移譲と引きかえに、交付税を一方的に削減するなどの胆略的な改革ではなく、地方の実情を勘案した制度改正となるよう要望してまいりたいと考えております。近く7月5日にかつてございませんでしたけれども、全国町村長大会が開催をされて、選挙の前にしっかりと地方の意見を述べる機会を設定もされておるところでございます。 2点目の、深刻な不況による町内事業所の経営について、町として、また町長としての見解をただされました。 鳥取県商工連合会の中小企業経営調査報告のお話も御質問の中にありました。来期も本県におけます産業全体の景気動向は悪化の予想であります。田中議員さんの御質問のとおり、この長引く不況により、町内の企業の体力はかなり落ち込んでいることを私も何人かの中小企業の経営者も存じておりますし、商工会等の情報からも聞いて認識をしております。町内の事業所は12年度末で463事業所ございますが、いずれの事業所も生産活動は低調であり、中でも特に製造業で悪化が著しいと認識をしております。その原因はいろいろと考えられるわけございますけれども、小規模の企業がゆえに情報量が少ない、あるいは技術力の弱さ、下請けにならざるを得ない受注形態等々があると思っております。これまで岩美町といたしましても、町内企業を守るため、県商工会とも連携をする中で、経営主導や制度融資等に積極的に取り組んでまいりました。また、商業を活性化させるためのワークショップの開催、特産品の販路拡大のための支援、町内の商店で買い物を推進をしていくためのポイントカードの発行等々を実施してまいりました。また、本年度は魅力ある商店街を創出するため、商店街競争力強化推進事業、高齢者や障害者が買い物に不便を感じない、お買い物支援システムの構築等に取り組んでまいりたいと考えております。しかしながら、議員も御指摘になりましたように、町の取り組みだけでは限度があることを痛感するものであります。県の取り組みや国の根本的な経済対策、これが必要であると私も思っておるところでございます。また、先ほど申し上げた取り組みとともに、御提案をいただいた、さらに商工会と緊密な連携のもとに、町内の事業所経営者の皆さんを個別に支援、御相談に乗るような取り組みについてはよく検討する中で、ぜひ取り組んでみたいと思って聞かせていただきました。 3点目の、介護保険の利用について、平成12年の実績を踏まえる中で、私の特に介護保険そのものの利用促進に係る対策、見解をただされました。 昨年4月に介護保険制度が開始されて、当時は低所得者に係る1割の利用者負担や新たな保険料負担の問題、サービスの供給が十分かなど、多くの不安を抱えてのスタートでありましたが、町民の皆様の御理解と御協力により、大きな混乱もなく最初の1年を終えることができました。この1年間の利用状況を見ますと、家庭で介護サービスを利用された方の数は1カ月平均220人で、計額の337人を大きく下回っております。反対に、施設での介護サービスを利用されている方については、105人で計額の101人を少し上回っております。利用金額にいたしますと、在宅で1カ月当たりの計画では2,287万2,000円に対しまして、実績が1,684万4,000円であります。施設につきましては、計額の3,393万1,000円に対して3,570万9,000円の実績となっております。また、利用限度額に対する利用率は、利用者の平均で31.5%となっておりまして、計画に掲げた33.9%の9割程度にとどまっております。利用率は当初計画を下回ってはいますが、初年度にしてほぼ計画に近い状態で運営されたのではないかと思っております。しかしながら、在宅の利用者数が少ない点につきましては、今後内容をさらに分析をし、検討する必要があると考えております。在宅の利用者数が少ないのは、申請をすれば認定される状態の方であっても状態が軽いため申請そのものをされない方や、認定を受けていても介護度の低い方は家族が介護をなさっているため、さほどサービスを必要と感じてない方があるのではないかと思われます。これらの方には状態が悪化することを防ぐためにも、ぜひ専門的な介護サービスも受けていただきたいと思っております。今後、介護サービスを有効かつ適切に受けていただくため、広報紙などによるサービスの啓発を行うとともに、担当のケアマネジャーから適切なケアプランによるサービスの利用を該当者に奨励することが必要ではないかと考えております。また、次期事業計画の見直しにも当たり、今年度実態調査を予定しておりますので、サービス利用に当たっての問題点を把握し、サービスが利用しやすいよう施策の充実を図ってまいりたいと考えております。従来から申し上げてまいっておりますように、よりよい制度にこの介護保険をしていくために、私どもも一生懸命取り組んでまいりたいと思っております。 質問の4番目に、障害者参加の地域づくりについて御質問がございました。これにつきましては、岸議員に御答弁を申し上げたところでもございますけれども、小規模作業所であるとか、これから想定をされるグループホーム、こういった施設を整備、促進をする見通し、計画についてただされました。 この点については、現在総合計画を13年度に策定中であります。具体的な施設をどれだけ網羅しての計画になるのか、できるだけそのようにしたいとは思っておりますけれども、総合計画に盛り込む中で、それぞれの目標年次を定めて計画をつくりたいと。 さらには、民間で立ち上げる施設については、それぞれにかかわる方々が積極的な取り組みをされる部分については十分な町の対応をしていかなくてはならんと思っております。 また、小規模作業所に関連をする中で、私が単町でと、町域でと申し上げた点については、やはり施設そのものの指導員の配置の問題あるいは施設管理の問題等々を考えるならば、岩美町のエリアだけでつくるのが最もいいのか、あるいは近隣の自治体も含めた施設整備のあり方というものはないものかというふうに考えた経過もございましてそのように申し上げましたけれども、決してその方向で推進をしようということではございません。福祉課長が申し上げたとおり、鋭意関係者の皆さんに協力を惜しむものではございませんので、御理解を賜りたいと思っております。 最後に、私の政治姿勢に関連をしてということで、今参議院選挙の私のとった対応を、そしてまた真意を町民の前に明らかにするようにということであったと思います。 率直に申し上げれば、やむなく受けさしていただいたということでございますけれども、1つには、私が町の後援会の会長に就任をした候補者の方のこれまでの取り組みやお人柄について共鳴をする部分がたくさんございました。1つには、鳥取県に全町村を回られて、介護保険の実態調査やら取り組みを、国の制度の中に反映をする取り組みをされたと思っておりますし、もう一点は、地域情報化の取り組みについて、鳥取県の情報化先進県への取り組みの導きもあったと思っております。また、エイズ問題に対する対応、さらにハンセン病の問題に対する対応についても共感をするものでございました。そしてまた、質問の何点かにわたってただされた、今行われようとしておる聖域なき行政改革、これが地方にとってできるだけ痛みの少ない改革をやってもらいたいと。そのためには、しっかりとその地方の意見をとらえて、国会の場で持ち込んで論議をしていただくと、そういう考え方のもとにお受けをした経過でございます。 以上、私の最後の、もうこれ以上言うと選挙運動になると思いますので、以上で終わらしていただきます。 ○議長(津村忠彦君) 17番田中克美議員。 ◆17番(田中克美君) この2番目の不況のもとでの町内業者の支援の問題ですけれど、質問の中で言いましたけど、商工会は商工会なりに話を伺うとつかんでおられる面もあるようですが、商工会の体制が薄いですから、ごく限られた範囲での掌握ということになってるように、私は話を伺って実感したわけです。 町は、まだそれをつかむという、実態を掌握するということについてはやってないわけですから、本当にどういうことが必要なのかということをやろうと思えば、当然実態をつかまないとならないと。 比較にはなりませんけれどということで東大阪の例を挙げたんですけれど、ここは幹部職員600人が2年間かけて2万6,000の市内全事業所を足で歩いて調査したということなんですけど、いろんなチームの組み方だとか、商工会とのタイアップだとかということも含めて、これは商工会の会員に限りませんけれど、やはり町内事業所の調査というのは、まずここでとっかかりをつくらないと、いろんなこれまでやってきたことも、そういうことを抜きにした、いわば制度的な、今ある制度的なものだとか、商工会の方からの一定の要望事項だとかということに基づいて、それを受けて実施をしたということだと思うんです。 そういうことではとても、今対応できる事態でないという深刻さが現状としてある。そういう中では、やはり提案しましたように、本当にその実態をよくつかむということが、このことをぜひ取り組んでいただきたいと。取り組み方はいろいろあると思うんですけれど、関係するところとよく相談をして、していただきたいと、そのことをぜひ求めたいと思うんです。 できることは、町としてのなし得ることはごくごく小さいことだとは思いますけれど、やはり頑張ってる事業者にとっては、やはり行政が一緒に頑張るということが、本当に励みにもなると思いますし、そういうことが今必要なときだというふうに思いますので、ぜひお願いをしたい。 それから、介護保険の問題は、先ほど町長の答弁の中で言われた、例えば介護度の低い人なんかの事例というのは、そういうことがあると思いますし、現にあると思いますし、担当課長からもそういう話を聞いております。 この居宅介護サービスの受けてない35%、当初見込みとの差が35%については、町長が答弁されましたんですが、やはり重い人、介護度が重い人の利用者の1割が利用してないこととか、利用料が、限度額との比較ですけれど、3分の1にとどまっておるというような問題が、これは平均値ですから、条件があってたくさん利用できる人とできない人との平均値ですから、やはりそこには本当にだれでもが安心して、保険料を払うわけですから、だれでもが安心して受けられる制度ということに努めるということになれば、やはり平均値で満足するんじゃなくて、そこの実態を、町長が言われたように、来年度の利用計画の問題もあるということで、事態調査をするということなんで、実態調査する際には、そういうやはり視点を持ってもらいたいというふうに思うんです。平均値で満足しないという視点をやはり持ってもらいたいと。 これは保険ですから、公的保険ですから、たとえ1人あっても問題ないんです、本来は。本来的には。そこのところをやはり欠落させないでほしいというふうに思います。 それから、障害者参加の問題ですが、関係者の方々の取り組みというのが、やはりこれその事業を継続していく上では非常に大事なポイントだと思いますので、それと聞きますと、県などでもそういう段取りが整えば十分に対応できるということのようですし、さすれば、14年度云々ということでなくても、やはり本当にこれは一日も早い方がいいわけですから、質問の中でも言いましたけど、本当にその仕事をするとか、いろんな人との交流をすると、1日をリズムある生活をするというようなことの中で、やっぱりその人の持ってる潜在的な可能性や能力というのが引き出されるわけで、それは本当に一日も早い方がいいわけです。 ですから、そういう準備、取り組みが進めば、それに具体的に対応するという姿勢でぜひともお願いしたいと。それで、その中での、例えば場所の確保の問題だとかということは、いわば暫定的な場合も含めて、やっぱり弾力的にそこは対応すると、取り組むということは、この問題については、大規模な場所がなくてもできる場合もあるわけですから、そういうことも考えて弾力的にそこは取り組んでいただきたい。 町長の答弁がそういう意味なんだろうなというふうに受けとめさしてもらいますが、それから財政の問題もやっぱり、繰り返しですが、本当に対極的な観点からすれば、この大事な投資だし、必要な投資だし、有効な投資だと思うんです。そのことを改めて強調さしていただきたいと。 それから、立ち上げの場合はそれでできるとは思うんですけれど、後々継続する場合に、指導員の身分保障の問題だとか、この障害者の方々が行う仕事の賃金が極めて低いということが通例に、通例というか多くはそういうことになってるようですが、この問題も補助をどうするかというようなことも当然課題としては考えなきゃならん、解決していかなきゃならん課題なわけで、あわせてこういう問題も、これが解決つかないからずるずるおくらせるということはあってはなりませんけれど、同時にやっぱりこういう問題も研究、検討するということを、これは新しい法律や仕組み、事務的に町の仕事になるというようなことだとか、法律の改正だとかということがあれば、その中でやっぱり下からの運動の中で財政的な制度の問題がいい方向に変わる可能性もないことはないわけで、運動支援も含めて検討、研究をぜひこの面もしていただきたいというふうに思います。 それから、最後のいろいろと言われましたけれど、やはり今本当に国、例えば7月5日に全国町村会臨時大会をすると。臨時総会っちゅうんですか、臨時大会っちゅうんですか、と何か報道にありましたよね。かつてないことだそうですけれど、削減するなと、削減するという論議に対して削減するなといいながら、こっちの手では当選するようにこうやってするという問題になってるわけですよね。変な話なんです、考えてみりゃ。 だからこう、怖くも何ともないわけです、削減するなということでおっしゃりょうるわけですからね。 それで、党人ですから、個々のそれぞれの、何というか、人柄あるいはそれぞれの特長による面というのはあると思いますけれど、やはり政治の舞台でどう考えるかという問題は、やっぱり根本的な問題なわけで、私は本当にこの交付税の問題にしても、国の根本的な対策が必要だということが中小企業の問題についても言われました。これも、それを求めながら片方の手で後押しするという問題になりますし、介護保険の問題でも、私もあの方が県下調査をされたというのは知っておりますけれど、ところがあの人はそうかもしれないけど、もうだめとしないというふうに方針としてやりょうるわけですよね。という問題も、随所、どこを見ても結局矛盾した行動になるということを述べて、それでは政治家としての信念というのはどこにあるんかということを、あえて述べたいと思います。 ○議長(津村忠彦君) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 田中克美議員さんから再度御質問をいただきました。 まず、町内の事業所、この不況の中で行政が心理的な面になろうとも、やっぱり頼りにしていただけるような取り組みを、実態調査を何らかの方法で、商工会の資料の提供を受けるようなことになるのかもしれませんけれども、我々も十分取り組んでいきたいと。先ほど申し上げたような、緊密な連携を商工会あるいは県等と取る中で取り組んでまいりたいということで御理解をいただきたいと思います。 介護保険につきましては、計画策定に当たっての実態調査ということを先ほども申しましたけれども、まず年度が終わった段階で実績がいろいろと数値的なものが出てくる中で、私は最初本当に供給が足りているのかなということを担当課にも話をいたしまして、いずれにいたしましても、先ほど御答弁をいたしましたように、よりよい制度づくりに向けて、町としてもそうして取り組んでいきたいと思っておりますし、特に岩美町の町民の皆さんが利用したくてもできないということがないように最大限の努力をしてまいりたいと思っております。 それから、障害者参加の地域づくりに関連いたしまして、先ほどの答弁で申し上げたように、関係をされる、恐らく保護者の皆さんになろうかと思いますけれども、積極的な取り組みをしていただきたいと思いますし、町もそれを全面的に御支援をするような方向で取り組みたいと思っております。 また、立ち上げ後の運営等、あるいはそこの指導、作業そのものの指導であるとかあるいは保育士に当たるような立場の人材も必要であろうというふうにも思います。そういった人材の確保の問題等々、町としてもどういう対応が可能なのか考えてまいりたいと思っております。決して、完全な形を当初から目指すのではなくて、できることからしていくということでなくてはならんと思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。 賃金問題については、また実際面において、よくこれから考えていけばよいことではなかろうかというふうにも思っております。 最後の部分については、御意見を承ったということでとどめさしていただきたいと思います。 ○議長(津村忠彦君) 以上をもって田中克美議員の一般質問を終了します。 しばらく休憩いたします。10分程度休憩いたします。            午後2時56分 休憩            午後3時5分 再開 ○議長(津村忠彦君) 所定の出席がありますので、再開します。 休憩前に引き続いて一般質問を行います。 続いて、田中清一議員の一般質問を許します。 田中清一議員。 ◆11番(田中清一君) 一般質問を行うに当たって議長の許可を得ましたが、私はあしたの方が本当はよかったんですけども、議長がどうしてもやれと言うもんで、きょうやらしていただきます。 まず1点目に、新病院建設問題についてお尋ねいたします。 1つは、土地価格についてであります。 1点目に、町の示したJA岩美町支店用地取得費の6億円は高過ぎるではないか。半分の3億円程度で購入できるのではないかと思いますが、町長の考えをお聞きしたいと思います。 農協の敷地は、工業用地でも商売のできる土地でもありません。一番高く売ろうとすれば、宅地としての価値で評価しなければならないと思います。5,000坪すべてが宅地にならない不整形地でありまして、道路等のつぶれ地が大体35から40%ということでありますから、坪単価12万円程度が妥当ではないでしょうか。さらに、道路舗装、水道、排水等の整備としての経費が6,000万円程度必要であります。とすると、1坪12万円が5,000坪であります。そのうちのつぶれ地が40%ということでございますから、60%を掛けますと、3億6,000万円ということになります。この3億6,000万円から、先ほど申し上げました諸経費の6,000万円を引きますと、3億円という数字が出てきます。なぜ6億円もするのか、その理由を明らかにされたい。 2つ目に、土地単価を1平米当たり3万5,700円としておりますが、なぜそうなるのか明らかにされたい。 3点目に、不動産鑑定士の鑑定評価をなぜ町民に明らかにしないのか。 岩美町では、昨年3月、情報公開条例が制定されております。その理由の中で、町民の町政に対する理解と信頼を深め、町政への参加を一層促進し、活力に満ちた公正で開かれた町政を推進するとなっておりますが、隠すことが開かれた町政と言えるのか、お尋ねいたします。 4点目に、町の示した現病院横の土地取得費、これ5,500平米でありますが、4億2,000万円は高過ぎるのではないか。その3分の1の1億4,000万円程度で購入できるのではないか。 でき上がりの土地を購入する場合、現所有業者が切り土を行い、隣接の土地へ仮置きし、土砂は自由処分とした場合、1坪当たり6万円が1,667坪でありますから、1億円ということになります。そのほかにのり面保護工とか排水溝など3,500万円ほどかかります。合わせると約1億3,500万円、ここには1億4,000万円ということになっておりますが、これくらいかかるということになります。なぜ4億2,000万円もするのか、明らかにされたい。 続きまして2点目でありますが、住民参加の新病院の位置決定ということについてお尋ねいたします。 1つは、駅前住民への説明の際に、反対陳情を行った人に対して訴訟をすることもできるんだと町職員が言って回っているが、それはおどしではないのか。また、町浦富自治会役員へ陳情書を出さないでほしいと、町民の声を押しとどめるようなことはなかったのかどうか、お尋ねいたします。 2点目に、平成12年8月21日の議会総務常任委員会の意見として、1つはJA土地周辺の開業医との調整を図ることとなっておりますが、開業医は猛反対をしておりますが、どうされるのか、お尋ねいたします。 2つ目に、町民の意見を十分に反映して位置決定をすることとなっておりますが、賛成者より反対者の方が多いのではないか。反対陳情は駅前から3件上がっておりますし、また現位置がいいという町浦富からの陳情書もあります。これは、住民無視になるのではないか、お尋ねいたします。 3点目に、農協敷地は新病院として適地ではないという点から、以下の質問をいたします。 1つは、なぜ多くの周辺住民からの強い反対があるにもかかわらず、農協の土地を購入しなければならないのか。どうしても農協を購入しなければならない理由はどこにあるのか。まさに農協救済ではないのか、お尋ねいたします。 2つ目には、町財政が厳しい折、なぜ高価な土地を買ったりあるいは余分な土地を買ったりしなければならないのか。余分なというのは、現病院横では1万2,500平米でよいのに、JAでは1万6,000平米も購入するということでありますから、これは現病院に比べたら多いのではないか。余分な土地ではないかということであります。 4点目に、新病院は現病院位置がよいという点から、以下の質問をいたします。この点に関しては、町浦富自治会から出されております陳情書の内容とも一致しておる点でありますが、再度町長の考えをお尋ねいたします。 1点目は、何よりも現位置は町民がなれ親しんだ場所であり、地元の町浦富自治会から現位置がよいという強い要望があるではないですか。 2つ目は、議会教育厚生常任委員会での指摘のように、現位置は保健センターが近くにあり、保健と医療との連携が緊密に保てるという点については、町長はどうお考えになるのか、お尋ねいたします。 3点目に、現位置が岩美町における人口密集地区である浦富地区全体の中心的な位置であり、徒歩や自転車、車いす、松葉づえ等による通院に最も便利な位置ではないのか。 4点目に、現位置はバス等の交通の便がよく、病院周辺にマーケットなどがあって買い物にも便利でありますし、閑静で緑が多く、小鳥がさえずるなど、老人性医療機関の必要とする環境条件から見て、駅前よりもはるかにすぐれているとする意見が圧倒的に多いのではないでしょうか。 5点目に、近年全国的に見ても地震が頻発しており、病院の建屋は当然のこと、医療設備も堅固な地盤に建設、設置することが特に要請されております。この点でも、現位置は駅前JA所有地よりもはるかにすぐれており、建設費も少なくて済み、安全性が極めて高いと思いますが、町長はどう思いますか、お尋ねいたします。 2点目に、住民と町財政に多大な負担を強いる、間違いだらけの下水道事業を見直せという点から質問をいたします。 1点目は、今回公共下水道大谷処理区の区域計画が示されましたが、区域拡大はやめて、個別処理方式の浄化槽で整備すべきであると思いますが、町長の考えをお尋ねいたします。 区域拡大の概算事業費は、9億6,000万円であります。対象戸数は184戸であります。1戸当たりの事業費は、9億6,000万円を184戸で割れば、1戸当たり521万円であります。この中で、町の借金は4億5,900万円となります。将来、住民が使用料で返していかなければならないことになります。一方、浄化槽で整備すれば、1戸当たりの補助金は80万円であり、184戸でありますから、約1億5,000万円で整備できます。比較すれば、8億1,000万円も軽減できるではないですか。さらに、浄化槽は、補助金80万円のうち、国が3分の1、県が3分の1、残りの3分の1の町補助金分については80%の交付税措置がなされますから、実質町の負担は、80万円の6.7%、これが184戸でありますから、990万円で整備できるんです。町長、あなたは下水道でこれでも整備すると言われるんですか、お尋ねいたします。 2つ目に、幾つかの処理区の受益者負担金、使用料の一本化、均一化は誤りであります。 事業費の抑制を図り、受益者負担金や使用料の軽減を図るため、処理区ごとの負担金、使用料を堅持すべきであると思いますが、町長の考えをお尋ねいたします。今までのように、過大な事業を行って負担金の助成を町が行ったり、使用料で回収できない分を一般会計で補てんすることがないようにすべきであります。町の借金はどんどんふえてまいります。町長の考え方をお尋ねいたします。 3点目に、住民説明を十分に行うべきであると思いますが、どうでしょうか。 将来の財政運営を考え、どの処理方式で行うのか、事業規模をどの程度にするのか、使用料をどれくらいにするのか、住民に対し経営面での説明を十分に行っていただきたい。今後、大岩処理区の拡大に伴って、松葉団地、今伊勢団地、本庄、太田に対する説明があると思いますが、下水道と農業集落排水を比較するのではなく、下水道と個別処理方式の浄化槽を比較して、住民の皆さんに理解を得ることが大事だと思いますが、町長の考えをお尋ねいたします。 4点目に、公共下水道浦富処理区の区域拡大は誤りであります。汚水量や処理対象人員が過大に見積もられているのではないでしょうか。 今の契約では、現在の最大の汚水量、処理対象人口を計画しております。今後、移動人口であります観光人口や、あるいは町の人口も減少の傾向をたどります。そういった中で、汚水量や処理対象人員が過大に見積もられておると思いますが、町長の考えをお尋ねいたします。 さらに、再度集合処理と個別処理を有効に組み合わせて地域に合った処理方式を考え、事業費の削減と住民負担、町財政の軽減を図るべきであると思いますが、考えをお尋ねいたします。 3点目に、町が締結する請負契約の対象除外に関する決議と、予定価格の事前公表についてお尋ねいたします。 決議は、提案理由の中で、我々議員は地方公共団体の事務執行に直接、間接にかかわるとともに、その立場から及ぼす影響力も大きく、そのため公共工事の請負契約を締結することは、仮にその間に不正が生じないとしても、住民からは何かありはしないかとの疑惑や不信を持たれる原因となることを考慮して、町と請負契約関係に立たないと定めております。この決議は、予定価格の事前公表を行うことによって一般的に公共工事の請負契約を行う企業において透明性が確保されたとしても、なお議員の関係する企業においては入札に参加することそのものを禁止しているのであるが、町長の考えをお尋ねいたします。 2点目は、予定価格の事前公表を行っておりますが、高い落札率になっております。町長は、この点をどのように考えるのか、お尋ねいたします。 3点目に、町長は決議を尊重すると答弁されておりますが、新病院の位置選定に関して、議員の関係する土地を候補地としたり、議員が役員を務める農協の敷地取得は決議を尊重することになるのか、お尋ねをいたします。 4点目に、下水道や病院建築などの町政の重要課題に取り組む中で、行政改革、財政改革、住民参加のまちづくりにどのように取り組んできたのか、また取り組むのか、お尋ねをいたします。 下水道や病院建築は、まさに地方分権時代の試金石ともいえます。みずからが考え、みずからの責任で行動する、それを支えるのが行政の役割でもあります。 そういった点で、行政改革、財政改革、住民参加のまちづくりにどう取り組んできたか、お尋ねをいたします。 5点目に、子育て支援策についてお尋ねいたします。 小学校の放課後児童クラブ、これは昨年スタートいたしましたし、ファミリーサポートセンターはことし4月からスタートしておりますが、個々の利用者の状況に的確にこたえられておるんでしょうか、お尋ねをいたします。 以上で私の一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。 ○議長(津村忠彦君) 答弁を許します。 町長。 ◎町長(榎本武利君) 田中清一さんから御質問をいただきましたので、答弁をさせていただきます。 まず、新病院建設問題に関連をいたしまして、何点か御質問をいただきました。 最初に、1番目として土地価格について3点にわたって御質問をいただきましたけれども、6億円の理由を明らかにするようにということと、単価が3万5,700円、平方メートル当たりとなったという点を明らかにするとともに、不動産鑑定の鑑定評価をなぜ明らかにしないかというお尋ねでございます。 お尋ねの用地取得費というのは、土地取得費が5億6,000万円でございます。そのほかの調査費等を含めて6億円ということであろうかと思っております。 JAとの交渉に当たっては、不動産鑑定士が鑑定をした鑑定価格を持ちながら交渉を進めてまいりました。その結果として、双方が、俗に申します歩み寄りもございまして、金額5億6,000万円見当、平米当たり3万5,700円でどうであろうかと。坪の単価にいたしますと、11万7,810円になったということであります。 不動産鑑定士の評価額について、この場で申し上げさしていただきますと、その額は1平方メートル当たり3万5,700円でありまして、この額については、町としても譲れない価格であるという考え方のもとに交渉をしてまいっております。 田中議員の案で、宅地としての開発をというそうでございますけれども、御提示がありました12万円のでき上がった宅地を売る場合の価格をお示しでございますけれども、こういう価格がどこから出てきたのであろうかというふうに私は思うものでありますし、この関係については、これまでから議会の方にも明らかにしてまいりましたし、住民の皆さんの説明会でも申し上げてまいったところでございます。鑑定士の価格は、私どもは尊重しながら進めなければならんという考え方であったことを、再度申し添えさしていただきます。 また、この町の庁舎建設に当たっては、1,600平米余りの土地を大蔵省から買い入れましたけれども、そのときの平方メートル当たりの単価は6万4,000円であったと思っておりますし、坪にいたしますと21万1,200円余になるでしょうか。さらに、農協が県道沿いの朝市を行う部分について購入をされた価格も、この議場でも、全協の場であったか、実質的な取り引きの価格として27万円余の金額であったやに聞いております。 また最後に、不動産鑑定士の鑑定評価をなぜ町民に明らかにしないのか。情報公開条例のルールの中で公開をしていきたい。公開をするのであれば、そうしてしていきたいと思っております。 次に、町の示した現病院横の土地の取得費、5,500平米の4億2,000万円は高過ぎるのではないかと。3分の1の1億4,000万円で購入できるではないかと、こういう御質問でございますけれども、これにつきましても、これまでからなぜ4億2,000万円なのかということ、正確にはこれまで個々の事業費を町が試算をしたものは4億7,300万円で、資料等もお出しをする中で説明を申し上げてきておる。それは、敷地の造成費が4億500万円。内訳は、土工として切り土の7万1,000立方メートルを想定をして、町が土木の積算をする単価を用いると、土工として1億5,200万円が直行の事業費ということになっておったわけでございますし、水路工が2,000万円、擁壁工が4,200万円、のり面処理が3,000万円、その他の工事が2,600万円、締めて直接工事費が2億7,000万円を積算をいたしております。この2億7,000万円に対するもろもろの諸経費が1億3,500万円。 以上、合計をいたしますと、4億500万円になるわけでございます。 このほか、用地の取得費は1,400万円。この価格については、とてもそんなことで買えるもんではないというようなお話も全協で相談の際にあったことを思い起こしていただきたいと思っております。また、そのほかの調査費として5,400万円で、4億7,300万円という資料を議員もお持ちだと思っております。 これは、現時点で想定し得る条件の中で、行政として通常考えられる工程を想定をして積算をしたことも述べさしていただいております。 2番目の住民参加の新病院の位置決定についてということで、駅前住民の説明の際、反対陳情をした人に対し云々ということと、町浦富自治体役員へ陳情を出さないでほしいと、町民の声を押しとどめるようなことはなかったかという御指摘がございます。 我々は、反対陳情の趣旨をどのようなお考えのもとに署名をなさったかということを聞いたことと、それからまた、陳情活動をなさる際に、誤った、我々は申し上げてない中身があたかも実施設計を取り組んで、住民の皆さんの意思にそむいて実施設計を取り組んでおるんだということをもって署名を展開された、そういうことがあったように承知をしております。 そういう中で、いろいろなやりとりをする中で、誤解を招くような発言があったとするならば、この場をかりて陳謝を申し上げさしていただかなくてはならんと思っております。 また、町浦富自治会との問題につきましては、これも陳情については陳情活動をどのような中身で取り組まれておられるのかを、それぞれの各町内会長と話をさせていただく中で、町としては会長個人の判断ではなく、それぞれの町内会に持ち帰って諮っていただくようなことも必要ではないでしょうかということを申し上げたというふうに私は聞いております。決して、いわゆる住民運動を押さえつけたりあるいは押しとどめるという意図でこのようなことがあったというふうには認識をしておりません。 それから、平成12年8月21日の議会の総務常任委員会の意見として、1点目は周辺の開業医の皆さんとの調整を図ること、このことについて反対しておるがどうかという点と、町民の意見を十分に反映をして意志決定をするべしという御意見であったにもかかわらず、賛成者より反対者の方が多い、これは住民無視ではないかという御意見でございます。 開業医さんとの話し合いについては、なかなか具体的にまだ前向きな段階になってないことをまずお断りをいたします。私どもは、病院の持つ役割、それから民間の開業医さんの役割、これは当たらんかもわかりませんけれども、俗に言う棲み分けと言います、そしてまた、病院と開業医との連携、病院の病棟の中に開業医さんがベッドを持つこともある、こういうようなお話もさせていただきたいと思っていろいろ接触も試みておりますけれども、なかなか応じていただけておらんという状況でございます。引き続き、皆さんの御協力もいただきながら御理解を得る取り組みをしなくてはならんと思っております。 また、反対者が賛成される方よりも多いとおっしゃいましたけれども、全体的には岩美町の町民皆様に御意見を町としては伺ってまいりました。そして、反対署名をされた方の多くの方の中に、先ほど申し上げた反対の真意は何ですかという問いかけもいたしてきた経過がございます。意見をお聞きする中では、確かに反対の考え方を述べられる方もありました。しかしながら、真意を聞いてみますと、つき合いで署名をしたとおっしゃった方もたくさんありました。そして、絶対的な署名者の数も、これまで皆さんにもお示しをしたような状況であったことはあなたも御存じだと思っております。 農協敷地は、新病院として適地ではないという観点から御質問が2点でしょうか、恐らく、2点ございました。 なぜ、多くの周辺住民からの強い反対があるにもかかわらず購入するのかと、農協救済ではないかとおっしゃいましたが、農協救済といったことは一切、これまでから申しておりますように、ありません。価格が適当に折り合いが持てるのか、そして岩美病院の立地場所として適当であるかどうかという判断のもとに、議会の皆さんとも相談をさせていただきながら取り組んできた経過でございます。 町財政が厳しい折に、なぜ高価な土地を買ったり余分な土地を買ったりしなければならんのか、現病院の横で事業をしようとした面積は1万2,500平米ではなかったのかという御質問でございます。 価格については、先ほど申し上げたとおり、高いという認識は私は持っておりません。また、面積について余分な土地を購入しようとしているという御指摘もございましたけれども、病院の将来構想検討委員会で、岩美病院をつくるべきかあるいは診療所にしてしまうかという出発をする中で、岩美町の病院は将来においても必要であるという御議論にあなたもお加わりになられて、そのときは病院敷地として目標2万平米の面積を掲げて用地の選定に取り組みました。しかしながら、現病院位置ということになれば、山を削る事業費との兼ね合い、できるだけ切り土の土量の抑制をすること、そういういろいろな諸条件の中で、当面病院としての診療機能が賄えるだけの敷地が確保できるぎりぎりのところの面積で1万2,500平米は出されたというふうに私は理解をしております。 また、次には新病院は現位置がよいという観点から5項目にわたって質問をいただきました。 まず最初に、現位置は岩美町の町民がなれ親しんだ場所であり、地元の町浦富自治会から現位置がよいという強い要望があるではないかということと、3番目の現位置が岩美町における人口の超密地区である浦富地区全体の中心的位置であり、徒歩、自転車、車いす、松葉づえ等による通院に最も便利な位置ではないかとの御意見をお持ちでございます。 この2点につきましては、岩美病院は全町的な施設であり、全町民の皆さんに利用していただく施設であります。その観点で建設位置を検討し、駅前が新病院の建設場所としてふさわしいと判断をしております。 また、今の病院の位置は、浦富地区の中心にあって通院に便利であるという御意見につきましても、これは前回のこの場で御質問をいただきまして、地元の皆さんの感情的なと申しますか、心理的な部分については私も理解をいたしますけれども、やはり地域意識強い考え方ということにならざるを得んではなかろうかというふに申し上げております。 それから、保健センターの問題で、保健と医療の連携のことでございますけれども、新病院において、やはり保健センターと医療というものの機能を統合する考えはかねてから申し上げてまいってきております。 また、現在位置はバス等の交通の便がよく、病院周辺にマーケットなどがあって、しかも買い物が便利、閑静で緑が多く、小鳥がさえずるなど、老人性医療機関の必要とする環境条件であると。駅前よりはるかにすぐれているとおっしゃったことでございます。 私も、かねがね役場の前から見ておりますと、岩井の方に帰られるお年寄り、それから蒲生の方に帰られるお年寄りがマーケットの買い物袋を持たれて、役場の前を病院から帰りがけに持たれて歩かれるのをよく見ております。 また、主題でございます立地の環境面について、現位置の周りの環境の方が駅前よりすぐれるとお考えでございますが、今の駅前が病院の場所としてふさわしくないとは思っておりません。そして、医療施設としての環境において、十分恵まれておる場所だと認識をしております。 なぜなのかと申しますと、先ほど来いろいろと御説明をいたしましたように、今の病院敷地の隣、私は裏だと思いますけれども、その場所に建設をするとするならば、やっぱり大きな人工的に切ったのり面を一方は背負うことになります。そういったことを考えるならば、岩美駅、非常にすぐれた場所だと思っております。 また、地震の頻発するこのごろの中で、地盤の問題について現位置がすぐれておるという御意見でございます。安全性も極めて高いというふうにおっしゃいました。それは、当然今の農協の場所よりも、切り土した地山と俗に申します位置が耐震性等すぐれておると私も認識をいたします。 しかしながら、やはり今の技術でもってすれば、地盤の対策については万全を期すことができると。また、地盤の高さについても、今の農協の場所が現病院の位置よりも地図上で見ますと80センチ余り高うございます。そういった観点から総合的に見る中で、冒頭に申し上げたような理由等々もございまして、位置を決定をすることをこれまでから何度も皆さんにお諮りをしてきたということでございます。 次に、公共下水道の関連で非常に多くの御質問をいただきました。 まず最初に、大岩処理区の区域拡大をやめて、個別処理方式によって、いわゆる合併処理浄化槽で整備をすべきであるという御指摘の中で、区域拡大の概算事業費を上げられ、そして関係する受益戸数をもって1世帯当たりの事業費等々もるる述べられました。 1つは、9億6,000万円の事業費について、前回も、全協の場だったでしょうか、御説明をいたしましたように、この9億6,000万円には、既に整備をいたしております大岩の大谷の処理場の経費を含んだものでありますので、その点、我々の説明は正確に御認識を、以下のいろいろな部分についても願いたいものだというふうに思っております。 そして、この大岩処理区のみにかかわらず、岩美町の下水道の整備はどのように進めていくかということは、大岩の処理場建設にかかる時点で岩美町の下水道整備構想というものを策定をし、それの見直しをやりながら順次取り組んできた経過がございます。 一つには、岩常については合併処理槽で対応するのが最もいいではなかろうかと。それは、御案内のように、岩常には河川が、私が承知しておるのでも3本もあります。そういう村の中を管を配管するのに川をたくさん渡さなくてはいけん。そういうようなことがあったと思います。 それからもう一つは、長谷、白地も農業集落排水の処理区だったわけですけれども、別々に処理場をつくる当初の計画でございました。これからの処理場は、管理運営が非常に財政的な圧迫になると、県の指導もあって1カ所に集約をした処理場にすべしということについても御相談を申し上げ、現在に至った。それと前後して、恩志の農業集落排水は、後年度にやらざるを得ん事態も生じました。一貫しておっしゃったのは、恩志の処理場、合併処理場ではなくて農業集落で単独で早くやれと、あなたはずっと主張されました。 全体的に見るならば、個別処理の方がうんと事業費や後年度の財政負担は軽くて済むことは、下水道整備をかかる時点から皆さんも御理解をされ、認識をされておった問題でございます。そしてまた、このたびの本庄、太田、今のところ農業集落排水の処理施設でございますけれども、間違いであったと認めざるを得ん部分も確かにございます。大岩の処理場の規模の問題、加工業者が現時点でもまだ進出をしておらん、そういう問題も考えあわせる中で、皆さんどうした方が一番岩美町の下水道整備にとってよいでしょうかということで取り組んでおるんです。 全体的に見るならば、きょう傍聴の方もいらっしゃる。全町的に我が町は個別処理の対応でいこうと、そういう町だって全国にはある。そして1つは、やはり公共下水道というのは町が行う公共施設、道路や水道あるいは下水道というのは、将来に町が持ち続ける資産ということであると思っておりますし、個人でやられる処理施設は、これはあくまでも私有財産でございます。そういう観点の中から、後々の管理運営の適正な運営の問題、あるいはまた個人の家庭の事情で一斉になかなか整備をしていくというようなことが難しい整備のあり方と言わざるを得んと思います。 そういったことを我々は相談をしながら取り組んできたということを御理解をいただけるならば、先ほど来の御質問については、るる具体的な数字を持ち上げて御説明をする機会はまた別にさせていただかなくては、とてもとても時間が足らんのではなかろうかと思います。 次に、処理区の受益者負担金、使用料の均一化は誤りであると。事業費の抑制を図り、受益者負担金、使用料の軽減を図るため、処理区ごとの負担金、使用料を堅持すべきであると思うがということでございますし、一般会計からの財源繰り入れ、これをやめるべきだとおっしゃられました。 一般会計からの繰り入れは、できるだけ抑えなくてはならない。それは、私も同感でございます。そして、受益者の負担金というものと使用料というもの、負担金はやはりある程度均一化の方向にできる努力はしなくてはならんと思いますけれども、やっぱりそれぞれの地域の立地や事業費に差が出ますので、これについてはそれぞれの処理区ごとの負担金によって納めていただきたい、そのように御相談をしてきております。 使用料については、かっては水道の使用料のこともございました。簡易水道は赤字の水道、広域水源の水道が補てんをしておる実態、こういう中で、同じ岩美町に暮らす水道の使用料は住む場所によるのではなくて、同一料金ということで長年してきた経過がございます。下水道の使用料についてもそういう方向で、まだ若干一本化されておらんところがございますけれども、将来はそういった考え方に立つものでございます。 つけ加えておきますけれども、一般会計からの繰り入れはできるだけ減らさなくてはならんと、そういう方向は我々も認識をしております。 住民説明の関係で、不十分だというふうにおっしゃっておられます。 下水道の会計、財政状況等の住民説明というのは、本当にこれまでどのようになってきたのかなと私も振り返るとき、年2回町の財政概況を発行しておりますけれども、その際に各会計のそれぞれの報告時点の状況等が出されておるにすぎないのではなかろうかというふうにも思っております。 したがいまして、こういったそれぞれの基幹的な大きな事業を推進中でもありますし、下水道の情報というものも町広報やあるいはいろいろな機会を通じて住民の皆さんに公表をしていきたいと思っております。 4番目の公共下水道浦富処理区の区域拡大は誤りであるということとともに、地域に合った処理方式を考え、事業費の削減と住民負担、町財政の軽減を図るべきであるとおっしゃいました。 施設の規模決定に当たって、これまでから御指摘もありましたし、論議もあっておる、いわゆる岩美町の住民の方々のほかに観光の入り込み客というのを想定をしまして、それを町民同じ1人で換算をするものではございませんけれども、およそ3分の1の数字ということでカウントすることが、その補助制度の中でも認められておるといった方が適当なのかもわかりませんし、やはり能力、規模を決定をする際には、地域の抱えておるいろんな要素を出さざるを得ないということがございまして、観光人口も当然、この規模の決定に使っております。 しかしながら、私はこれまでの処理場の経過を見ると、例えば1日1人当たり250リッターですか、あるいは300リッターですか、そういったことが必ずしも実績と符合をしてない現実もあると承知をしております。したがって、浦富処理区の最終的な規模決定に当たっては、これから計画をし、施工をしていく2つ目の処理槽、こういったものの規模を現実な姿により近づけていく検討をしたいと思っておるところでございます。 次に、町が締結する請負契約の対象除外に関する決議と予定価格の事前公表ということについて、3項目にわたってただされました。 まず、最初の予定価格の事前公表を行うということでは、この決議の趣旨に反すると。予定価格を公表するという取り組みだけでは、オール、全部の業者を指名していくというのは決議に反するという御意見だったと思います。 町議会議員やその親族が経営する企業は、岩美町が発注する公共事業を請け負うことは、その立場から及ぼす影響力も大きく、住民から疑惑や不信を持たれることをみずから排除しようと決議されたものですが、予定価格を公表することにより、議員やその親族が経営する企業に対するその立場を利用した住民からの疑惑や不信感というものはぬぐい去られた状況になるというふうに私どもは考えております。 2点目の、予定価格の事前公表の高い落札率についてどのように考えるかと御質問がございました。 この落札率と申しますのは、予定価格を公表した事例、それから予定価格を公表しなかった場合、そんなに大きく開きがあるものではございません。そういう実態にあることは御理解をいただきたいと思っております。 この予定価格の事前公表という基本的な考え方は、発注者と、発注者である町と請負業者がきちんとした立場を明らかにすることにおいて効果のある制度であるわけですから、予定価格を事前公表することによって競争の原理の効力が失われることはないと考えますし、今後もこの予定価格の公表については、今おおむね3,000万円程度の設計金額のものを公表してまいっておりますけれども、どんどんと全部の工事について予定価格をしていくのが今の行政の流れでございます。公共事業の入札及び適正化の促進に関する法律が、ことし4月1日から施行もされておりまして、公共事業の発注のあり方やら、入札及び契約の内容に関する事項を公表することになっております。 今後は、公募型の入札等も検討する中で、より透明性、さらに競争の原理が働くような入札執行を研究してまいりたいと思っておるところでございます。 これに関連をする中で、町長は決議を尊重すると答弁したが、新病院の位置選定に関して議員の関係する土地を候補地としたり云々というような御質問がございました。 議会議決にいう請負契約は、公共工事の請負契約であります。土地の売買契約は、この決議に何ら抵触するものではないと私は考えております。 4項目めの、下水道や病院建築などの町財政の重要課題に取り組む中で、行政改革、財政改革、住民参加のまちづくりにどのように取り組んできたかと。また、取り組むのかという御質問がございました。 行財政改革につきましては、平成8年度に行政改革大綱が策定をされました。翌9年には、これの見直しを行っております。実施計画の策定がなされたのは少しおくれたと言わざるを得ませんけれども、11年度の実施計画が最初でございました。11年度以降の具体的な行政改革の推進については、これまで御説明をいたしてまいっておりますので全部はここでは申しませんけれども、平成12年度の機構改革やら窓口の時間延長の取り組み、こういったことを積極的に取り組んでまいりましたし、町民の皆さんの利便性を損なわない改革のあり方、そしてまた補助金の、いつを期限にこの補助金を設定をしたらよいかというような取り組みをいたしてまいっております。 なかなかに町民の皆さんから成果が上がっとるというところにまでは私もつながっておらんと思っておりますけれども、13年度の行政改革の実施計画において、より具体的な数値目標あるいは事業費、こういったものを計画の中に入れながら、全体の職員に周知徹底を図ってまいって、取り組んでまいりたいと思っております。 また、住民参加のまちづくりにつきましては、今取り組んでおる総合計画の策定において、岩美まちづくり委員会を設定をいたしまして、町民の皆さんの自主的な参加を力いっぱい呼びかけて取り組んでまいっております。 いろいろな町の行政推進に当たっては、大変たくさんな取り組みを町民の皆様との直接の意見交換の場も持たしていただいております。行政懇談会は、御案内のように9地区全部回らしていただきます。これも、従前は平日の時間中に行っておりました。近年は、ずっと自治会の一番御参加いただきやすい日を設定をしていただくように努めております。9地区で371人。商業活性化のワーキング委員会は、10回で延べ450人。まちづくり委員会は、6回で135人。病院建設の説明会は、16会場で400人。介護保険の説明会63会場。ごみの有料化のお話、75カ所。これだけは人数がわかっとるようですが、2,880人。職員も一生懸命町民の皆様の中に出かけていって、こういった取り組みをいたしておることも御理解を願いたいと思っております。 最後の、子育て支援につきましては、直接事業の指揮をとっております福祉課長の方から答弁をさせたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(津村忠彦君) 福祉課長。 ◎福祉課長(宮本晶夫君) 放課後児童クラブ、ファミリーサポートセンターは、町民のニーズに的確にこたえられているかということで、田中清一議員さんのお尋ねでございます。 御承知のとおり、今日核家族化、都市化、女性の社会進出などが進む中、子育て環境は大変難しい状況が生まれております。本町におきましても、女性の就業率は高く、また共稼ぎの家庭も多いため、子育てと仕事の両立を図るための要望が寄せられております。放課後児童クラブ、ファミリーサポートシステムは、これらの要望に対して積極的にこたえるべく整備したものでございます。 お尋ねは、これらの制度が町民のニーズに的確にこたえられているかということでございますが、まず、放課後児童クラブについてでございます。 放課後児童クラブは、保護者が就労等で昼間不在がちとなる家庭の低学年児童を対象として、遊びを主とした生活指導を行い、保護者の子育てと仕事の両立を支援することを目的としております。 本町では、昨年度から岩美北小学校において実施いたしております。昨年度の利用は5人でございましたが、本年度は既に9人でございます。2年目を迎え、制度の利用について支援を望む家庭への浸透が少しずつ図れているのではないかというふうに考えております。 また、昨年度保護者の方から、夏休みなどの長期休暇も利用したいという要望がございました。この要望につきましては、本年度から実施をさせていただきたいということで、その準備を今いたしているところでございます。他校区での設置につきましては、保護者等の意見を聞くなど、調査を進めているところでございます。今後とも、時間の延長など保護者の皆さんの意向を十分にお聞きし、要望におこたえできるよう取り組んでいきたいというふうに思っております。 次に、ファミリーサポートシステムでございます。 この制度は、家庭と育児を両立して、安心して働くことができるように、子育て支援センターが相談業務の一環として子育て支援者を紹介するものでございます。育児を行っておられる方が、冠婚葬祭などで急用ができたときに、支援者に子供さんを預け、育児を見ていただくという制度でございます。原則として、就学前の幼児で、午前7時から午後7時までの時間帯を設けております。 5月から業務を開始しておりますが、今のところ3件の依頼があったところでございます。まだ設立したばかりでありますので、利用したいと考えておられる方の中には不安な点を感じておられる方も多々あろうかと思いますけれども、今後利用される方、町民の皆様の要望を聞かせていただきながら子育てを応援をしてまいりたい。そして、よりよいシステムにしてまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(津村忠彦君) しばらく休憩いたします。            午後4時15分 休憩            午後4時30分 再開 ○議長(津村忠彦君) 所定の出席がありますので、再開いたします。 休憩前に引き続いて一般質問を行います。 11番田中清一議員。 ◆11番(田中清一君) 町長の答弁を聞いておりましたが、私の質問に対してはぐらかしたり、誠意のない答弁であったと私は感じました。再度質問をさしていただきます。 まず、土地価格についての質問でありますが、6億円が高過ぎる、半分くらいの3億円が妥当ではないのかという質問であります。 町長は、鑑定士の評価を尊重したいというような答弁でありました。まず、常識的に言って、農協の敷地、広大な面積であります。ああいうところを一括して購入する場合には、不動産の常識から半値ぐらいになると私は聞いたんですけど、それでJAの土地が6億円、これが妥当な価格であろうということなんですけども、例えば適正価格っていうんですか、売り手、買い手がたくさんおって、そういう状況の中で高い値がつく、6億円の値がついたというのなら私も理解できるんですけど、この単価の決定を見た場合に、議会においては昨年の8月11日でしたか、これ農協が土地単価を平米当たり3万6,700円というのを示されました。これに対して、総務の担当常任委員会から高いということで、もっと安うしてくれということで、9月18日には平米当たり1,000円安くして3万5,700円とした金額が、私が2番目の質問でしておる、この土地単価3万5,700円、なぜそうなるのかという質問です。 町長は、不動産鑑定士の根拠を言われましたが、私は昨年の8月時点で農協が示したこの3万5,700円、それがなぜそういうことになるか、その根拠を示してもらいたいということを質問したんです。あなたは土地鑑定士の評価だって言われるけども、これ私、この土地鑑定士の鑑定評価、公開条例で請求さしてもらいまして、きのう手に入ったんです。これ、私が見せてほしいということで要望しておりましたけども、見せられんという言葉でした。私は、一般質問でやるからって言ったら、ようやくきのう、こうして公開されたんですけども、しかし私に対しては公開されましたけども、町民に対しては情報公開条例で公開してほしいって言ったって、あなたは公開していなんです。見せられんと言ってきたんです。これは、公開条例と言いながら非公開条例と言わざるを得ませんが、それでこの土地鑑定士の鑑定評価っていうのは、私これきのう見てびっくりしたんですけども、鑑定評価の価格時点及び鑑定評価を行った日というのがあるんです。鑑定評価を行った日というのは、平成13年3月1日なんです。ことしの3月1日に不動産鑑定士は鑑定評価を行ってるんですが、私が質問で尋ねたのは、昨年の9月に議会に出されてきたこの価格、農協が示した、これはどういう根拠になっておるかということをお尋ねしておるんです。あなた、鑑定士の鑑定評価を尊重したんだって言うけども、ずっと後になって鑑定士の評価っていうのは出てきてるんです。昨年の9月の時点での理由を、どうしてこういう単価になっとるんか、根拠を私は尋ねとるんです。 それから、鑑定士のことなんですけど、私は常識的におかしいと思うのは、まず鑑定の日付、ことしの3月1日、議会に単価を示したのは去年の8月、9月のころなんです。何でこんなに鑑定評価が、もう論議も尽くされる中で、年度終わりになってこういう鑑定が出てくるんですか。そのことをお尋ねしたいと思いますし、それから鑑定の単価、不動産鑑定士が鑑定評価をしておるのは、平米当たり3万5,700円。まさに、9月の時点で安くせえと言って、農協が示した3万5,700円とぴったしかんかん。こんなことはあるんですか。私は常識的に考えられないんですよ、こんなことは。これはまさに、私に言わしたら、不動産鑑定士は鑑定料75万円というのが予算に見積もられとったけども、全くどぶに捨てたようなもんじゃないですか。何のためにこんな鑑定するんですか。アリバイづくりじゃないですかいな。 そのことについて、まずお尋ねいたしますし、私が6億円を高いと言っとるのは、まず駅前の近くの土地の単価を考えて、私が知っとるのでは、駅前の近くに売れずに残っとる宅地がありますがな。坪10万円。道路の横に面して、公園も前にありますけども、それでも10万円なんですよ。農協のところは、これは12万円ということになっとるけども、まとまった土地を買う場合に、何に整備するかといったら、例えば商業地とか、道路に面したところは商業地、中の方は宅地だというようなことが、一般的にこの鑑定士の鑑定では言っとられるですけど、商業地っていったって、あんた生活センターもあれもシャッター閉めて入れないでどこか行くわけでしょう。あなた、昨年の9月の一般質問の答弁に対して、駅前はシャッターを閉めて閑古鳥が鳴いているといって言われましたが、答弁されましたが、まさに駅前はそういう状況なんです。商業地っていったって、道に面しとる一部、しかも今非常にあなたのおっしゃるように厳しい状況です。 そういう中で、商業地としての単価、それから中の方に入りゃ、当然宅地で整備する場合には道路も整備せにゃいけんでしょう。あるいは、水道や排水や、いろいろな経費がかかってくる。ましてや、不整形な土地であります。常識的に考えたら、ああいう広いところを一括購入する場合には半額ぐらいになるって言われるんですけども、その中で私が示しておるように、あそこは工業用地でもないわけですし、商売のできる土地でもないわけです。一番高い評価をしようと思ったら、住宅地、宅地で整備するという考え方が出てくるんですけども、その場合にも、普通だったらつぶれ地が30%ぐらいということなんですけども、やはり現況の中では不整形地ということで35から40%ぐらいつぶれ地はできるということなんです。さらに、道路を舗装したり、水道や排水なんかの整備するということになりゃ、経費がかかってくる。そうすりゃ、3億円ぐらいでしか、そういう価格にしかならないということなんですけど、私は常識的に考えてそうじゃないかと思うんです。あなたは近傍類似の価格でここの庁舎建築の時の大蔵省の単価を言ったりしょうましたけども、あの当時と状況は変わっとるでしょうし、場所ももちろん変わっております。そういう中で、本当に6億円すると思うんですか。そのことをお尋ねします。 それから、3番目の鑑定士の評価を明らかにできないということの中に、私に対しては一般質問するって言ったらきのう鑑定評価を出されましたけども、町民が請求したら見せられないと言ってきたんです。そのことはどう考えられとるんですか。そのことをお尋ねします。 それから、4番目の現病院横の土地取得費のことなんですけど、これ5,500平米、4億2,000万円ということなんですけども、これ私が3分の1の1億4,000万円程度で購入できるんではないかということを申し上げたんですけど、残土のことを、これ7万1,000立米ですか、これを行政のやり方では4億2,000万円だっていうけども、我々は普通常識的に考えて、今病院のところの山をある業者が切っておりますが、かなり土もとって、見る見るもうなくなっていきょうりますが、あの土売れるんです。あの業者が4億2,000万円要るから、じゃあそれを元手を費やしてでも山切るっちゅうようなことをすりゃせんです。あの土が売れるんです。常識的に考えて、何でこんな4億2,000万円もするんですか。私はわからんのです、それが。その土は、1万7,000立米をどうされようとしたんですか。7万1,000立米です。これは売れりゃせんですだか。私は買いましたで。ただじゃないんです、あれ。現に山をとっていってるんですから。本当に、あなたが言われるように4億2,000万円するんだったら、それだけもかけて業者が、そんなに銭が要るのに削るんですか。私はそれがわからんのです。だから、私が質問したように、この計算で1億4,000万円くらいでできるんじゃないかということなんです。2億8,000万円の開きがあります。これは軽減できるんじゃないですか、2億8,000万円程度は。 それから、2点目に住民参加の新病院の位置決定ということで、やはり住民の声を聞くということを町長やらないけんですよ。駅前の方から3回にわたって反対陳情がなされとるんです。その中で、反対署名を持ってきた方に、陳情者に対して、こんな間違ったことをしたら訴訟することもできるだでというような言い方は、あなた方は幾ら言おうとも、それは町民に対するおどしなんです。それから、町浦富の自治会の役員に対しても言っとられますが、役員はかんかんになって怒っとりますよ。 私は、あなたの答弁と住民の方の意見とが大きなずれがあるんです。あなたは、決して住民運動を押さえつけたりするようなことはなかったと言っておられますけども、やっぱりあなたがそう認識しとらなくても、住民の方はあなたの行動に対して大変憤りを感じておりますし、不信感を持っておるんです。その辺が大変な開きがある、住民との考えの間に。 もう一度、この1番目のこの件に関して町長の考えをお尋ねいたしますし、それから2点目の8月21日に総務が常任委員会をやられておりますけども、去年のです。JA土地周辺の開業医との調整を図ることとなっておりますが、これはまだ調整がついとらんのだというような答弁されましたね。もっと開業医の立場に立って考えてあげなければ話は進まないと思います。あなたが自分の考えを一方的に開業医さんに言われるんでなくして、あなたの考えでこういうことがいいでしょう、ああいうことがいいでしょうって開業医さんに言ったって、開業医さんは開業医さんの考えがあってあなたのことに対しては反対してるんですから、開業医さんの立場に立って考えてあげんな話は進まないと思います。 開業医さんは、病院が来ることによって自分のところがつぶれりゃへんだろうかと思って大変心配しております。活性化だっちゅうようなことを言って、開業医がつぶれるようなことをしても活性化にはつながらんわけですから。まるっきり反対のことになってしまいますが、その辺のところをやはり開業医さんの立場に立って話を進めていかんな、あなたもそういう考えに立って話をされんな、この話は進まないと思います。 それから、町民の意見を十分に反映するということに対しては、このことについてはこれだけ反対意見があるのに、町民の意見を十分尊重しとることになるんですか。あなたは、町全体のことを考えたら賛成者が多いんだと言っておりますが、反対しなかったらみんなあなたは賛成者だと思っとるんですか。私にはそのように受け取れますがね。あなたは説明に出られて、反対しなかったから全部賛成なんだっていうふうな、そういう受け取りは誤りだと思います。そんなことはなかったし、むしろ浦富地区に関しては、大変な反対があって、こんなことで話し合いができるだろうかと心配されたというのがあなたの議会での報告でしたが。 ○議長(津村忠彦君) 11番さん、ちょっと発言の途中ですけども、時間延長を諮りたいと思いますんで、お願いします。 お諮りします。 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長したいと思います。これに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(津村忠彦君) 御異議なしと認めます。したがって、会議時間は延長することに決しました。 11番、どうぞ発言を続けてください。 ◆11番(田中清一君) 全体的には町民の意見を聞いてきたんだって言われましたが、私は反対しなかったら賛成だっていうような、そういう受け取り方は間違いだと思いますし、それから反対署名をされた多くの中にはつき合いで署名されたということをあなたおっしゃいましたけども、私が聞いておるのは、反対署名をしたらいろいろにらまれりゃへんだろうか、そういうことがあって署名にはできんけども、あなた方の考えには賛成ですよという人はたくさんいるんです。いや、あなた笑っとるけども、そうなんですよ。いや、あなたはつき合いで署名したって言われました。つき合いでは署名をしませんよ。名前を出して、名前を出すからいろいろ問題があるから、だから署名はできないけども、考えは賛成なんですよって言われる方が駅前の浦富にたくさんおられるわ。それが実態なんですよ、あなた。 それから、6ページ目ですけども、№6の3番、私が不審に思うのは、これから行こうとしている農協の近くの人が反対しょうる。今あるところの人が、ここがええけえここにおってくれって言ようるのに、あなたはそういうことを振り切って農協に行くんだと言っておりますが、何で農協でなけらにゃいけんですか。どうしても農協のところに行かにゃいけん理由があるでしたか。私はそれわからんのです、本当に。あんた、駅前の人は反対しょうるんですで。開業医も。どこにいい条件があるですかいな。私は、このことがもう全然わからんのです、あなたとの考えの違いですわ。 それは、病院の候補地があそこしかないんだと、もうほかにはどこにも病院建てるところはないと、あそこしかないんですよと言うなら、限定された場なら、じゃあ農協しかないなということになりますけど、議会は今のところがいいと決めた。町民も周りの人が反対しょうる。現位置のところが、今のところがいいっていって言ようる。こういう中で……。 ○議長(津村忠彦君) 11番、発言の途中ですけども、2回目の質問ですので、田中議員の意見は、意見も続いて答弁をされた。見解の違いというもんはあるかもわかりません。議事の整理として、質問と答弁、その答弁をすべき2回目の質問は、要領を得た簡潔な質問にしていただけませんか。お願いします。 意見の違いはあると思うんです。その上で論戦をやってください。 ◆11番(田中清一君) 農協救済は一切ないと言われましたよね。私に言わせれば、これは私が言ったように、3億円で買えるところを6億円で買うというようなことを、周りの人は反対しょうるのにどうしてもあそこに行かないけんというようなことなんですから、何でそこまで農協のところがええんだろうかなと。農協を救済してやるためかと、もう私は農協救済だと思っておりますけどな。            (「議長、過ぎるで。どこに農協救済の根拠があって言われよるがいな」と呼ぶ者あり) 陳情書の中にも、昨年の12月の陳情書にも農協救済だっていう言葉が出てきとりましたが。私は、陳情者の方の、そういう気持ちしかなれんでしょうが、この実態を見とったら。 それから、価格と位置が適当かという点で考えてきたって言うが、私は何遍も言っとるが、価格は高いじゃないかと。位置は現病院位置でいいって決めた経過があったじゃないかと。あなたがやっとる答弁は矛盾しとりますよ、私に言わしてみりゃ。 ○議長(津村忠彦君) 同じことの堂々めぐりでなしに、意義ある質問してください。 ◆11番(田中清一君) それで、2点目ですけども、町財政が非常に厳しいと、そういう中で、あなたは6億円が適当だって言うけども、今のところの方がよっぽど安上がりでええと私は思います。何でそんな高いもんを買わないけんですか。また……。 この現位置が7,000平米、それに山を削って5,500平米ということですけど、それを足した1万2,500平米が今のところでの計画だったんです。農協の場合はそれよりも多く買うんですから、あなた多ければ多い方がええって言うけども、現位置でできるんだったら現位置の面積で十分足りるでしょう、農協も。何で全部買ったげないけんですか。 それから、4番目の質問の中で、あなたの答弁では、例えば保健センターと病院との連携の問題でも、新しい病院で保健センターにかわるもんを病院の中につくっていくんだと言うが、今ある保健センターを、やっぱり有効にすることが経費の節減につながりゃへんですだか。常任委員会ではそういう議論をやってくる中で現位置だっていうことを決めたんですよ。その点はどうなんですか。何でも新しいところに持っていきゃええっていうような答弁だが、それじゃあ経費の節減にも、今の保健センターの活用にもつながってないんじゃないですか。 それから、1番と2番は地域的な感情の強い要望だって言われますが、もともとあったところの人が、そりゃ今のところにやってくださいと言うのは当然の理由ですわ。それとやはり、町民がなれ親しんだということは、このアンケートの結果からも出てきとったわけですから、この1番と3番というのは、これは地区の方も言っとるんですけども、町民のアンケートの結果からもこういう意見が出てきとるんです。あなた、地域的な感情が強いって言っとるが、これは町民の考え方でもあるんです。 それから、4番目の病院周辺にマーケットがあって買い物に便利だっていうことについては、なるほどマーケットから役場の前通って買い物袋下げて帰りょうるのを見ると言ったけども、それは今の病院がええっていうことを言っとるんでしょう。            (町長榎本武利君「そういう意味ではございません」と呼ぶ) ありゃ、そらまた。            (町長榎本武利君「みんながそうはとっとられないと思う」と呼ぶ) いや、だからマーケットは近くにあるんだから、今の病院の方がいいんじゃないですか。 それから、あなたは地盤がなるほどいいって言いましたけども、そういうことが現位置がいいっていうことをあなた自身も認めとるんでしょう。 しかし、あなたは、一目散に農協のところがいいって言うんですから、私はあなたの答弁聞いとっても何で農協のところがいいんだ、答えになってないと思うんですけど、あなたの答弁は。 それから、下水道の件に関してです。 区域拡大をやって、松葉団地とか今伊勢、本庄、太田、大岩処理区に一緒につないでいこうということなんですけど……。 ○議長(津村忠彦君) それは、今後の課題にしましょう。            (「みんなが理解できるためにそうしてください」と呼ぶ者あり) 気持ちはよくわかりますけども。            (「また同じことを後でまた繰り返されてもかなわんです」と呼ぶ者あり) これ1回、これ、ちょっと頼みますわ。 ◆11番(田中清一君) 質問はまだ1回ありますけども……。            (「あしたにね……」と呼ぶ者あり) ○議長(津村忠彦君) どうぞ続けてください。            (「必要にならんものは打ち切りゃええがな。議長の議事整理権。町長の答弁を論発するのが質問なんだから」と呼ぶ者あり) ◆11番(田中清一君) だから、誠意のない答弁であったといっている。            (「それじゃあ論発にならんの」と呼ぶ者あり) なぜできんか……            (「なぜ誠意がないのかということをきちっと出せんと質問にならんが。質問が下手なのはその人の責任」「続けたがええなあ」「下水道にまあ入らしてもらうで」と呼ぶ者あり) それで、9億6,000万円というのは既に整備したものを含んでいるって言われましたけど、この9億6,000万円がもとになって受益者負担とかあるいは使用料にもかかわってくると思うんですけども、それが決まってくるんです。あなたは今までに整備されたって言うけども、私は平成11年の12月議会でも同じことを質問してるんです。区域拡大は住民にとっても負担になるし、町にとっても財政赤字の原因になるということを指摘してるんです。既に整備しとるからと言われるけども、この9億6,000万円もかけて、処理場もあるいはそれに伴う区域拡大もやられるんです。それを住民の方が、区域拡大をするところの住民の方が負担金と使用料で返していかないけんということになるんです。あなたが言っとることは答弁にはなっとりませんよ。 それから、比較は集落排水と下水道を比較するのではなくて、下水道と浄化槽を比較してくださいって私は何遍も言ってるんです。あなたは、個別処理は軽くて済むと、経費が安くて済むと、初めからみんな認識していたんだというようなことを言われるんだったら、なぜそれでやられないんですか。あなたの答弁は、11年のときも今回も同じなんです。認識しとるんだったら、検討されて町民に、住民に説明されないけんでしょう。だから、比較検討を行うのは浄化槽と下水道の区域拡大を比較検討を行って、住民に説明されりゃええですが。どれだけの負担が要って、後でどれだけ使用料で返していかにゃいけんのか。            (「もう質問しましょうや、議長。質問になっとらん」と呼ぶ者あり) いや、答弁になってないからまず言っとるんです。いや、本当に。            (「質問になっとらん」と呼ぶ者あり) だから、私は何遍も言いますが、この区域拡大を行って9億6,000万円の事業費が要ると。これは184戸っていうのは、今言った区域の方ですけども、1戸当たりにしたら521万円という金額にもなるんです。これは、町の借金は4億5,900万円、これを使用料の中で返していかないけんですよ。供用開始で住民が使い出してから。去年の決算審査の意見では、維持費が高くつくっていうようなことを指摘されておりますけど、処理方式の選定、処理区の選定を誤ると、それを負担金も高いが、使用料で住民の方が返していかないけんです。この借金が重くのしかかるから、使用料が高くなる原因にもなるでしょう。そういうことを住民の方に説明してあげないけませんよ。集落排水と比較検討したってだめだと思います。そのことをやられるおつもりなのかどうか、お尋ねいたします。 それから2点目ですが、この行政改革の中で処理区の受益者負担金とか使用料の均一化を図ったということは、受益者負担の適正化っていうことが言われておるんですけど、この中で使用料なんかを一本化することによって負担の公平性と平準化を図ったということを、あなたは行政改革の中で述べられておりますね。これは区域拡大にもつながるんだということを言っとりますけど、これは私に言わしたら全く誤りなんです。 使用料を一本化することはどういうことを意味するかといったら、これは本来は処理区ごとに処理方式によって、例えば長谷、白地が集落排水を行った、このことによってどういうことになったですか。受益者の負担金が高なった。それに対して町が補助したんですよ。さらに、使用料も高くなっていく。これを東処理区の漁業集落とあわせていく。網代の漁業集落とあわせていく。網代が高になる。白地のあたりは余りにも高過ぎるから、町が一般会計で使用料にも補てんをする。こういうことになってくるんです。使用料、受益者負担を低く抑えようと思ったら、今私が言うように、住民に対してどういう処理方式で整備した方がいいんか、どれくらい負担がかかって、将来どれだけ使用料を払っていかないけんか、そのことが町の負担にどうつながっていくかということを説明してあげんな、そのことが説明責任ですよ、行政の。 一本化することによって、これは町が高い分を補てんしていかにゃいけんという、ますます財政負担につながっていくんです。町民は、下水道で整備して、高い町が借金をして、それを使用料で返していかにゃいけん。これは、町民にとっては大変な負担です。町にとっても財政負担、この上ないです。これがあなたの言われる財政改革ですか。これが行政改革なんですか。何億円もこれ浮くんですよ。この浮いた銭で一般会計から補てんするんだったら、何億円も浮いた金で教育や福祉に回せばいいでしょう。地区の公民館を建てればいいでしょう。なぜそういうことが私は考えられんか、何のための行財政改革なんか、私はあなたのやってることはわからないんです。            (「質問にしましょうえな。議長言われるがええわ」と呼ぶ者あり) だから、私は3番目も今言いましたので、それから4番目、浦富処理区の区域拡大は誤りであるということを私申し上げましたけども、これは下水道というのは面的な整備をしていくんですけど、区域拡大をやって管渠をどんどん延ばしていく、人口が将来減少していくところにもどんどん延ばしていく、供用開始になったら過疎で人がおらんようになっとったちゅうようなことにもなりかねんのですよ。 だから、例えば浄化槽は必要なときに必要な分だけ整備していきゃええんですよ。使わなくなったらそれで負担はかからない。しかし、下水道は人がおらんようになっても残った人で負担していかにゃいけんですよ。そして、岩美町は平成25年でしたか、町の人口は1万人を切るというような統計が出とるんでしょう。今の下水道計画というのは、最大限の、今の最大限の人口で見積もるんです。今、観光人口も当然見積もって汚水量は大きな量になっておりますけども、そういう中で町の将来を考えたら、当然人口減少ちゅうようなことにもなってきます。そういう中で、私は何遍も言うように、浦富処理区を拡大する地域においては、浄化槽で今にも整備できるところがありますよ。 ○議長(津村忠彦君) ちょっとしばらく休憩いたします。            午後5時17分 休憩            午後5時18分 再開 ○議長(津村忠彦君) 所定の出席がありますので再開いたします。 ◆11番(田中清一君) 調整するということは、その資本効果をつくるんですから、そういうことにはならんですわ。あなたが言われるように、2つ目の立地に調整できると言いますけども、そういうことにはならんですよ。 それから、下水道は資産だって言いますが、私に言わしたら負債なんです。もちろん、社会資本ですよ。しかし、これは将来的には住民にも負担がかかる、町財政にも多大な負担をかける。これは社会資本と言いながら、マイナス、負債なんです。借金がどんどん膨らんでいくんです。そういうもんは負債と言うんです。私、この前テレビで見ておりましたらそう言ようりました。そうなんですよ、あなた。 それから、決議のことですけど、議員の立場を利用した不信感はぬぐい去られたってあなたは答弁されましたけど、そがいなこと言っとらんって、議事録を聞かれたらそのとおり答えられとります。私は、そうやってあなたが言ったのを書いておりますので。それで、この決議は、予定価格の事前公表行って、そのことで議員の立場を利用した不信感というのはぬぐい去られるんだってあなたは答弁されましたけど、この決議は、何遍読んでもそういうことにはならないんです。            (「では、ここは何を書いてあるんですか」と呼ぶ者あり) いや、もとがねじ曲がっとるんだ。 静かに聞けえ。 町長、この透明性が担保されるから、この決議はもうクリアできるんだという、あなたそういう考えなんですか。そうじゃないんですよ、これ。何遍読んでも。仮にその間に不正が生じないとしても、住民から何かありはしないかとの疑惑や不信を持たれる原因となってることを考慮してって言っておりますけど、これは表現が適当でないかもしれませんが、李下に冠を正さずという言葉がありますがな。            (「どがいなんで、それは」と呼ぶ者あり) ちょっと、結局はこれは疑われるということがあっちゃいけないから、初めから公共工事の請負契約には参加できないということをこの決議は言っとるんです。 いや、そういうことじゃないんです。 予定価格の事前公表というのは、一般的な業者に対して、例えば自分のところに有利に持っていこうとして職員に対して働きかけをするとか情報を取ろうとする、そういうことを排除するために、透明性を確保するために予定価格の事前公表というのをやるのは、それは一つの自由ですけども、しかしながらこの決議は、そういうこととは別に、議員が関与する分に関して決議しておるんです。 だから、予定価格を事前公表しても、なおかつ議員の入札参加はこの決議ではできないということを言ってるんです。そのことをこの決議は、何遍読んでもそうなんです。 それから、この高い落札率のことなんですけど、これある、私ことしの4月14日付の神戸新聞を読んどりましたら、これたまたま目に入ったんですけども、オンブズマンが指摘しとるんですけど、90%以上の落札は競争を人為的に排除した結果だと指摘してるんです。ある市の場合には、あることがきっかけで、90%後半で高どまりしていたものが70%台になったと書いてあるんですけど、やはり高どまりっていうのは、あなた言われるように問題、競争原理が働いていないということなんじゃないですか。 改善を検討されるということですから、その点は検討していただきたいと思います。 それから、3点目の件ですけども、土地の売買契約については何ら抵触しないということを言われましたね。この決議そのものは公共工事の請負契約ということを言っとるんですから、この決議とは売買契約の場合は抵触しないということを言われるんでしょうけども、私はこの決議を多くの紙面も費やして書かしてもらいましたけど、議員がというのは直接、間接に地方公共団体の事務にかかわるんだと。その立場から及ぼす影響力が大きいということを言っとるんですよね。            (「岩美清掃はどうなんだ」と呼ぶ者あり) それで、例えば私が、町民からいろいろな不信感が起こっております。それはここでは、仮にその間に不正が生じないとしても、住民から何かありはしないかとの疑惑や不信を持たれる原因となることがあるということを決議は指摘しておりますけど、町民の中からはやはりおかしいんじゃないかというような意見を多く聞きます。そういうことは、決議には直接、あなたが言われるように売買契約では抵触しないんだということを言われるでしょうが、やはり決議が言っとることは町民の声を、やはりそういう不信があったらいけんということを決議は言っとるわけですから、あなたは決議を尊重すると言われましたけども、私が指摘しておる、そういう町民の声に対してはあなたはどう考えられるかということをお尋ねするものです。 それから、大きな4番目ですけども、下水道とか病院建築などの重要課題に取り組む中で、どう行政改革、財政改革、住民参加のまちづくりに取り組んできたかということなんですけども、その……。 それで、町の方で行政改革の取り組みの実施状況報告というのを出されましたね。それで、読ましてもらいましたけども、やはり下水道のところでもあるいは病院のところでも指摘さしてもらいましたけども、私に言わしたら、町民参加のまちづくりという点については陳情書の扱い方、多くの反対が出ている、そういうのを本当にあなたはどう取り上げてきましたかということ。財政改革については、下水道の問題を上げながら、町民や町財政に多大な負担をかけるんじゃないんですか、見直しされるがいいんじゃないですかということも私指摘しました。行政改革についても、そのような財政軽減や住民参加のまちづくりを進めるためにどうあなたがしてきたかという点で、この2つの問題から指摘さしてもらいました。私は、あなたにはこの3つが欠けているんじゃないかと言わざるを得ません。 具体的にその2つの問題について、今の点に答えていただきたいと思います。 それから、5点目の子育て支援についてでありますが、これについては、やはり放課後児童クラブやファミリーサポートセンターを利用される方がおられるんですけども、住民の要望に対して、やはり的確にこたえていただきたいと思うんです。一人一人がどういう要望を持っとるかということについて、やはりその要望がかなうような、そういう支援のあり方というのが求められておると思います。 私が、ある方からもお聞きしましたけども、やはり利用しにくいというか、そういうことを言われる方がおります。やはり、希望者がおられるんだったら、その一人一人について聞いていただいて、できんこともあるでしょうけども、やはり鳥取市とか他の町村でできていることについては、町もやはり子育て支援の視点で十分対応していただきたいと思います。 以上です。 ○議長(津村忠彦君) しばらく休憩いたします。            午後5時33分 休憩            午後5時44分 再開 ○議長(津村忠彦君) 所定の出席がありますので、再開します。 休憩前に引き続いて一般質問を行います。 答弁を許します。 町長。 ◎町長(榎本武利君) 田中議員から再度質問をいただきましたので、お答えをいたします。 まず、順序が前後するかもわかりませんけれども、鑑定書の日付が3月1日になっておるちゅうことの点から、おまえらアリバイづくりをしたではないかというふうな御疑念もいただいたところです。これは、私1人でなくて、正式に鑑定者と呼ぶべきか、あるいは鑑定価格というべきか、その辺は多少状況を御理解をしていただかなくてはならなりませんけれども、農協と価格が折り合うかどうか交渉しなくてはならんということで、鑑定の価格を持ちながら農協と交渉してきた。そして、最終的に一応議会で、本議会で確認をさせていただいたのは昨年の12月の議会において、まだその周辺の住民の理解の問題あるいは開業医さんの問題あるけれども、農協の場所に病院を建設するということを決定をしたということの中で、それまで以前は農協の場所に行くかどうか、まだまだ論議をしたり説明会をしたりして取り組んできたわけですので、あわせて農協とも本当に用地の取得が可能なのか、適正な価格で買えるのかということの中で、鑑定の価格を鑑定書を持ちながら、実際的には農協ということを議会の中で御確認をいただいた後に鑑定作業の起工の、要するに伺いを立てて3月1日の鑑定書があるという実情でございます。 それから、単価について1万2,000円が妥当だとある人……            (11番田中清一君「今の答弁ですか」と呼ぶ) 答弁ですが。            (11番田中清一君「答弁になっとらんと思う。3月1日の関係があるということで」と呼ぶ) だから、3月1日の鑑定の日付がなされとるいきさつを今お話ししたわけです。御理解いただけませんか。 それ以上の説明は、真実そのような経過をたどってきましたので、それ以上の説明はございません。 それから次に、田中議員の試算の中では12万円が通り相場だと。全体的に見りゃ、3億円ほどで買うのが適正価格というもんだとおっしゃるわけでございます。また、買い手がたくさんある土地でもないのにということもおっしゃいました。あなたも12万円の根拠も具体的にはお示しになりませんけれども、私は先ほど来、役場の土地取得、それから今町が購入しようとしておる農協の県道沿いの土地の実質取引の価格、これらをお示しをしてきましたし、何よりも土地鑑定を重視しながら交渉に当たってきた経過もお話をいたしました。 また、私もある人に聞きましたところ、近隣にお住まいの方が6億円で買わしてほしいと農協の理事に申し入れなさったというような話も伺ったことがあります。私自身がそれを聞いたわけではありません。直接話しとられるのを聞いたわけではございません。 それから、現在の病院の裏側と申しますか、横手と申しますか、5,500平米の土地の積算を前回の答弁の中で、これまでどおり町が試算をするとこういう方法によらざるを得ませんということの中でるる説明をさせてきていただいております。私が思うのは、今仮に土砂採取ということの中では、それは切り取ったまさ土の販売もなされておることは承知をしております。しかし、現実な場合、じゃあ町がどのようなやり方、対応の中でそれが可能なか、お示し願いたいと思っております。 さらに、住民参加の新病院の位置の決定について、先ほども反対の運動と申しますか、いろいろな取り組みの中で誤った情報がもとに流布された状態の中で署名活動が行われたりした経過も一時期はございました。そういった経過の中で、我々もどかしさも手伝って不用意な発言をしたおそれも十分私はあると考えながら陳謝申し上げ、そういったことがないように今後も気持ちを引き締めていきたいというふうに思っておるところでございます。 また、開業医さんとの調整という点については、開業医の立場に立てと。なるほど、立たなくてはならんと思っております。しかし、岩美町の町民の、病院の利用者の立場に私はまず第一に立ちながら、そして開業医さんの立場にも立たなくてはならんと思っております。 また、これらに関連をして、町民の意見を十分に反映して位置決定をすることということの中で、賛成、反対のとらえがありましたけれども、それは実質私どもも対面してお話を伺う中でつかんだ感触でありますし、また後の情報公開等の絡みもありますけれども、各区あるいは自治会単位で説明会をする中でも、我々はいつ、どこでも御要望がありますならば会議を開催していただければ出席をいとうもんではありませんし、対応させていただきますということもずっと言って取り組んでまいりました。そういうことも、これまでお話を私はさしていただいておりますけれども、一向に私の言うことを、ほとんどの部分聞いていただけとらん。 3番目の農協救済ではないかというお話で、全般的な流れの中で高いものを買ようるんだという前提にお立ちなわけですから、そういう話も追究をなさるということは理解をいたしますけれども、たびたびお答えをしておるように、そういう価格でもって農協がどうなるのか知りませんよ。それは知りませんけれども、救済とかそういったことを参しゃくして考慮して、位置の決定や農協の土地を買いましょうということを相談してきたことはございません。何遍も言いますけども、ございません。 それから、1万2,500平米で現病院のところで進めておったのが、何で1万6,000平米だとおっしゃるけれども、1万2,000平米が決して十分な土地という認識で取り組んでないことを、病院の将来構想建築検討委員会の中で、出発はどうだったかということをあなたにも振り返っていただきたい。それは、2万平米と。約2万平米の土地が必要だという出発をする中で、狭いけれども今当面病院を建築して、後々周辺も何とか手に入れてという変則的な出発も認識しながら、意識しながら、1万2,500平米だということであります。 それから、現病院位置がいいという再三アンケートのお話も出ます。これは、候補地が町民グラウンドのところ、それから9号線沿いと、そしてどっちもなかなか十分適当な展望を将来に持っているかどうかということが話が進みませんでした。だとするならば、今病院に通院をしておられる患者の皆さんにアンケートしようというアンケートです。農協の場所は、まったくそのアンケートの選択肢の中になかったと思って、私はおりますが。 保健センターとの絡みは、やはり現病院の位置から病院を別の場所に移すということの中で、病院の跡地の利用の問題、そしてまた保健センターを建ったときのいきさつも、病院のねきに保健センターを建てるべきだという考え方のもとにこれまでの整備を進めてきた。そういう中で、どうするのだと、病院の旧施設についても保健センターの問題についてもどうするのだというお尋ねがございました。そういう中で、保健センターは新しい病院に集約をやっぱりしていくべきだということで、これまで私なりの考え方を説明をさせてきていただきました。 おっしゃるように、今ある施設に対する、財政面で見れば建築時期が新しゅうございますし、非常に、いわゆるむだにつながるおそれはあるわけでございます。そういったむだにならないようにいろいろな施設の兼用利用をこれからも考えていかなければならんということはございますけれども、保健センターの問題はそういう整理をさせていただきながら取り組んできたと思っております。 それから、下水道の関係は、私は田中議員のおっしゃる町が進めようと、皆さんと相談をしながら進めようとしよる事柄については、公共下水道そのものも今以上整備を進めるのはやめるべきだとおっしゃっとるのか、区域拡大についてやめるべきだとおっしゃっとるのか、まず1点よくわかりません、あなたのおっしゃる意味。お尋ねしたい、反対に私。 恩志の農業集落としてやれということをずっと力説されてきた。それは、今のあなたがおっしゃっとる合併処理と、集合処理においては、どういう整備をなさるのですか。 また、この受益者負担金、使用料については、先ほどの答弁を私は繰り返すしかございません。 受益者負担金については、それぞれの処理区でできるだけ差がないような方向の手当てというのも、町の方は私どもが一方的にするのではなくて、議会や住民の皆さんの意見も伺いながら何らかの調整はしていかないけんでしょうけれども、差があってしかるべきだと私も思ってる。 使用料については、一本化の方向でというふうに、先ほども申し上げました。 また、町の締結する請負契約の対象除外に関する決議についてでございます。 随所に、ある方が、ある方がというふうに申されますけれども、私、それから私のみにかかわらず、例えば助役も収入役も職員も、そのように考えております。 それから、予定価格の落札率については、他町村の例もお示しでございますけれども、先ほども申し上げたような、こういう行政の仕組みの中で、入札や工事の契約あるいは施工も含めて、今いろいろな改革が取り組まれております。競争原理が必ず働くようなことにする方法を、それぞれの団体や県も国も一生懸命試みたり研究をしておる実情でございます。町としても、できるだけ公正な入札執行に努めていきたいということで、答弁にかえさしていただきたいと思っております。 また、決議の尊重をするということは、うそ偽りなしに私どもは尊重をしてまいる、これからもしてまいる考え方でございます。おっしゃるように、土地を選定をする際に、決議との関係はいかような、何が不信なのか、町民の声がたくさんあるとおっしゃるけれども、具体的にこれは問題だろうという中身がお聞かせ願えるならば、私なりにまたお答えをさせていただきます。 それから、大変厳しい御批判を行財政改革や住民参加という取り組みについていただきましたけれども、先ほどもるる述べさしていただいた、これらの取り組みをさらに拡大、促進をさせていただかなくてはならんと思っております。 最初の、固定資産の鑑定書を見せろということをおっしゃった町民があるにもかかわらず町は見せてきとらんと。情報公開の精神に反することを今までしてきとるじゃないかという御指摘でございます。会合をとうに、ずっと何会場も、先ほど申し上げたように出てまいりました。そういうことが、私は土地鑑定に踏み込んだ話もした覚えがありますし、しますけれども、役場の職員の方に見せてほしいといった申し出はなかったというふうに聞いておるところであります。 会合の席で見せという話が出とるとすれば、やはりまだまだそこの位置に、買うことが決定をしておらない段階で、反対をされる方もあったりすれば、非常に事業の推進についてもいろいろな障害も生じる心配もしたことも事実でございます。具体的に、どういった方がいつの場所で申し入れをされて、我々が拒否をしたということがわかりますれば、またおわびなり、今後改めていきたいと。今の時点ですと見ていただいてもいいというふうにも考えますので、具体的なお話を伺わしていただければありがたいと思っております。 以上です。 ○議長(津村忠彦君) 11番、もういいですか。            (「もういいんじゃねえんか」と呼ぶ者あり)            (11番田中清一君「あしたに」と呼ぶ) ○議長(津村忠彦君) 再質問があれば、11番、手を挙げてください。 11番田中清一議員。 ◆11番(田中清一君) 町長の方から質問がありましたので、答弁さしていただきます。 下水道のところで、私に対してあなたは区域拡大か下水道に反対なんかと言われましたけども、私は大岩処理区の件については、区域拡大に反対ですということを言っとるんです。今までやってきたのは、もうこれはどうすることもできんわけですから。ただ、ディッチを2つ目もつくっとるが、これを中断してでもやはり区域拡大はすべきでないということを言っとるんです。 というのは、何遍も申し上げるが、この事業費の9億6,000万円、これは浄化槽でやればかなりの軽減ができるわけですから、だからディッチを2つ目をつくったっていったって、それをやめてでも、住民にもあるいは町にも将来的な軽減になるんです。だから、やめるべきだと言っとるんです。 それで、私は2回目の質問のときに、あなたに対して住民には下水道か浄化槽かで比較して、そのこともどちらがいいか住民に判断してもらう。そして、どれだけの負担を自分たちはしなければならないのか、みずから考えて、みずからの責任で判断してもらうということなんです。そのことを町は説明責任があるんです。地方分権のことを言われますが、具体的な課題を通じて町民参加をどう図っていくかというのが、まさに問われてるんです。あなたは説明されるんですか、下水道と浄化槽を比べて。その質問には答えてませんよ。 それから、恩志の例を出しましたが、私が区域拡大をした浦富処理区については、個別処理方式と下水道とをもっと組み合わせてやっていくべきだということを言いました。平成11年の12月のときの指摘でも、恩志地区に対しては、恩志と2恩志の場合、例えば恩志は浄化槽で整備すべきだし、2恩志に関しては村の部分、うちの村は、極端な言い方をしますけども、100メートル四方のどころに四、五十軒固まってあります。こういうところは集合処理でやる方が、これは経費が節減できる。 これは、私は、例えば長谷とか白地の場合、戸数はそんなに、うちの村も六十数戸ありますから、しかし面積的に言ったら、やはりうちの村は狭いところに戸数が固まってるんですよ。そういうところは浄化槽を設置するスペースしかない。これは、私は差別の結果そういうことになっとるんですけど、そういうところは集合処理でやらざるを得んだろうと。しかし、うちの村でも、例えば山の方とかあるいは高山の方、こういうところは浄化槽で整備すべきだということを言ってきたんです。 それから、岩井地区に関しても、宇治なんかは、これは農村の集落ですから、1戸当たりの面積もあるわけですから、そういうところは浄化槽でも整備できる。あるいは、岩井の町は、これはやはり集合処理でいくべきだろうと。 しかし、その集合処理を数多くつくったら経費がかかるというのは、それは具体的にどれぐらいの規模で、どんな処理方式でやるかによっても変わってくるんです。これを、浦富処理区をどんどんどんどん拡大して、何遍も言いますように、これは国の方でも農村下水道は破綻しているということを指摘してるんです。会計検査院がこの費用対効果の中で、農村下水道はこれはどこも赤字になってるんです。一般会計からどんどん補てんしていく。それは、町財政の負担につながっていくんです。それとともに、大きな事業費をつぎ込んでやると、その中の元利償還の部分はみんな後の使用料にはね返ってくるんです。だから、使用料の半分以上は元利償還に回っとるんでしょう。それが半永久的に使用料、高い使用料を続けていかなければならないんです。そのことを言ってるんです。 だから、あなたの下水道計画は、財政改革になってないということを言ってるんです、私は。 一方で岩常では、浄化槽を整備し、一方では長谷、白地へは集落排水を整備する。 ○議長(津村忠彦君) 11番田中議員。 ◆11番(田中清一君) いや、私は答弁してるんです。 ○議長(津村忠彦君) 答弁は、自治区は個別処理がいいですか、集排がいいですかという質問ですので、それにとどめてくださいな。延々と田中理論の下水道理論をここでやってもらうと、もういつまでたっても。 ◆11番(田中清一君) だから、今言ったように、恩志に関しては個別処理と浄化槽で対応すべきだし、2恩志に関しては、これは集合処理でやるべきじゃないかと。 しかし、ほかのところの集落排水と比べて、やはり面積的にも狭い範囲に多くの戸数があるわけですから、これは経費の節減につながりますし、そういう方法しかないわけなんです。そのことを申し上げておきます。 それから、鑑定士のことなんですけど、私はあなたが答弁していることは、私の質問していることに答えてもらってないんです。鑑定士の鑑定というのは、3月1日現在の鑑定を行っているんです。しかし、あなたは農協から提示された金額というのは、8月11日に議会に出てきましたがな。これは高いと言われて、ならもうちょっと交渉して見なんせえということで、平米当たり1,000円安くなった単価が9月の全協に出てきたんです。その単価はどうしてそうなったかという根拠を示してくれって言ったんですけど、あなたは鑑定士の鑑定評価をもとにしたんだって言われるが、鑑定士の評価っていうのはことしの3月1日でやってるんです。何でそんな答弁になるんですか。だから、私は何遍も言っとるでしょう。鑑定士の鑑定というのはどぶに捨てたようなもんだって。1,000円安くなったって、何を根拠にしてそのもとの単価が出てきとるんですか。 ○議長(津村忠彦君) 田中議員、その分はどうしてもわからんと言うんなら、もう一度答弁してもらいますから、ここの分は。 ◆11番(田中清一君) それから、農協の6億円の件ですけど、常識的に考えて我々は判断するんです。あなたが言われるように、商業地ということじゃあシャッターも閉めるような状況だと。宅地っていったって不整形な土地だと。そういうのがどうして6億円もするんですかっていうことなんです。私が12万円って言ったんは、これはあなたが示した6億円を坪で割ったらその単価が出てくるんですけど、坪当たり12万円という、あなたも11万何ぼとおっしゃいましたけえね。そこからさらに、それじゃ売れませんよということなんです。 それと、病院があそこに行く場合に、あそこでないなら絶対にいけんという理由はないんです。候補地は何ぼでもあるんですから。限定価格ということを言われますけども、ほかに行く場がない、あそこしか病院は建てれないんだという場合だったらやはり言い値の言うような金額ということにもなるでしょうけれども、候補地は今のところでもあるじゃないですか。周りの方が反対しょうるじゃないですか。何でそういうことになるですかな。私はそのことがわからんということなんです。 それと、近傍類似の価格と言われましたけども、駅前でも坪10万円もするような土地が売れえで残っておりますがな。 それから、病院横の土地のことなんですけど、これはあなた行政のやり方で考えたら、試算したらそうなるんだと言うけども、行政のやり方を疑ってみなければなりません。常識的に考えてそんな金額になりゃせんでしょうが。もうほとんど土はとりましたがな。あれ売ってるんですよ。何でそんなに大きなもんするんですかいな。そんなことだったら、そんなに経費が要るだったら、業者もとりませんよ。そのようなことは、行政のやり方でなしに、普通……。 ○議長(津村忠彦君) 田中議員。 ◆11番(田中清一君) やられるやり方で考えなければだめですよ。 ○議長(津村忠彦君) 最初からの質問と答弁で。県の基準に基づいていろいろ試算したらこうこうこうなりますというような答弁もありましたが。 ◆11番(田中清一君) いや、もう今は土がなくなって、県の試算もあらせんし。            (「これは相当前に出した数字ですよ。農協の前に出した数字ですよ、これは」と呼ぶ者あり) だから、そんな試算だと言ったって、そういうことになりゃせんということですが。我々は経験的にも、常識的にもこんな金額のもんありゃせんですわいな。 それから、農協のところは6億円だっていうことですけども、鑑定士の鑑定結果が出ましたけど、出ておりますが、この3月1日で鑑定を行っておりますが、これは9月に出した農協の金額とまるっきり一緒。やはり、鑑定士をこの1業者だけでなしに、ほかの鑑定士にも鑑定してもらわんな、農協の金額をまるっきり鑑定金額だっちゅうようなこと言って、しかも3月になって、もう予算が計上されてなんの済んだころに鑑定結果だっちゅうようなこと言って、あなたおかしいと思わんですか。 ○議長(津村忠彦君) 田中議員さん、それは答弁してまいりますので。その鑑定については。さっきも言いましたように、もう一度詳しく答弁させますんで。そのことは。 今してもらいましょうか。そうせんと全体の質問ができませんか。 ◆11番(田中清一君) それで、私は何遍も言っとるんですけども、あなたが農協のところでなけらにゃどうしてもいけんと言うんですけど、それは売り手も買い手も多いときには、それは適正価格というのは出るでしょうけど、これじゃあまるで農協の言い値ですよ。農協が言ったら、はいわかりました、それで買うんですかいね。 それから、ある方が6億円でも買いたいって言われたら、そんな敷地、あなた自分が直接聞いた言葉じゃないでしょう。伝言を言ったらいけませんよ、あなた。 それから、今6億円でも買いたいって言われた方がおられたということですけども、私もその話は聞きましたけど、それは病院に来てもらったら困る、そういうことを私は聞きました。もとはあなたが出したことなんですよ。あなたがどうしても農協でなけらにゃだめだと言うから、周りの人はもう反対して困って困って、仕方なしにそういう考えもあるということを言ったんです。そうじゃないんですか、真実は。私もこれは推測ですけども。            (「議事録に残るような推測したらいけんで。個人の名誉にかかわってくるで」と呼ぶ者あり) 何で個人の名誉にかかわるですかいな。 そんなことをぐずぐずぐずぐず……。 ○議長(津村忠彦君) 田中議員、整理をして質問してください。 ◆11番(田中清一君) それと、これは見解の相違だとあなた言われますけども、住民参加のまちづくりっていうのは、あなた一体、あなたの住民参加のまちづくりは……            (「もうやめよう、それは。議長、整理、整理」と呼ぶ者あり) それが本当の住民参加になっとるんですか。私が何遍も言いたいのは、これだけ反対があるのに、何で反対するところに病院を建てるんですか。反対される方の意見を聞いてみなんせえな。あなたは実施設計をして、専門的な知識を得たら話すると言っとるが、周りの人はかんかんになって怒っとります。実施設計するまでに周りの人の意見も聞いてほしいというのが住民の意見です。まるで病院ありきじゃないですか。それが住民参加のまちづくりなんですか。あなたの町政に不信感を持っとりますよ、町民は。 それから、財政改革のことについては、何遍も申し上げるが、下水道のことを指摘しましたが、やはり住民に対してどういう処理方式やあるいは受益者負担、使用料、どうなっていくかということを、やはり浄化槽と下水道を比較しながら説明されるべきだと思います。それが住民参加のまちづくりなんですから。 それから、負担金に関しては差があってしかるべきだと言われました。やはり、この事業費、それの受益者負担率、そして負担金が出てくるわけですけども、処理区ごとの負担金が違うのは当然だと言われましたけども、しかし余り高い処理区については一本化、平準化するために町から、一般会計から補助してあげる、そういうことはやめるべきだということを言っとるんです。なぜ、説明するときにこういう処理方式でしたらこれぐらいになりますよと、こうしたらこれだけ安くなりますよと、そういうことを住民に説明されて、その中で、そしたら我々はこの方式でやりましょうと。そういうことが受益者の負担金の軽減につながってくるし、さらに使用料においても軽減につながってくるということを言っとるんです。 あなたは使用料は一本化すると言われたが、使用料を一本化することがどれだけ町財政に負担がかかっとるか、あなた自身が一番よく知っとるでしょう。それが財政改革にはなってないって、私は何遍も言ってるんだ。そのことがあなたが言われる教育費や福祉に回すことにもなるんです。使用料を一本化したら、町財政の負担に必ずつながってきます。 ○議長(津村忠彦君) 田中議員、そのことは同じことの繰り返しですので、田中議員はそういう意見、執行部はこういう意見ということですから。そうしたら、これ同じことを、そら私の言うことを聞けって言っても見解の違いがあるわけですから、一般質問の意味をよく理解していただきたいと思います。 ◆11番(田中清一君) 見解の違いがあると言われるが、私は財政改革、町民参加のまちづくりのことを何遍もあなたに質問しとるが、しかし行政改革はどうだったんですか。 下水道はあるいは……            (「演説の場所じゃないんだ」と呼ぶ者あり) 何のための行政改革なんですか。            (「何のための一般質問なんですか」「人の時間を何だと思っているのか」「しゃべるのあんただけなんだで」と呼ぶ者あり) 財政改革や町民参加のまちづくりをするために、やはり行政改革もやっていかにゃいけんでしょう。しかし、あなたのやってる行政改革は、むしろ町財政の負担も増し、町民の負担も増し、それが行政改革なんですか。 ○議長(津村忠彦君) 何回も申し上げますけど、田中議員、そういうことですので。            (「そういうことでとりあえず切ったらどうですか」と呼ぶ者あり) なるべく協力をさしてもらようるつもりです、本当に。 日本語がわからん者はしょうがないで。 3回目は、どうしても。            (「答弁にしてください」と呼ぶ者あり) 結局、どれどれ必要ですか。            (「全部はせんでも」と呼ぶ者あり) ◆11番(田中清一君) いや、みんなです。 ○議長(津村忠彦君) え。 ◆11番(田中清一君) この質問にみんなです。            (「質問になってないって」「質問に答えるのが答弁だから、質問になってないことには答える必要はない。それは質問する者が悪い」「それがルールです」と呼ぶ者あり) 答弁が答えになってないから、質問せにゃいけんのでしょう。            (「答えになるような質問をそらせないけんのじゃ」「余計なことを言うもんではない」と呼ぶ者あり) ○議長(津村忠彦君) 議長として、同じ質問、同じ答えということが多々あります。そのように受け取る部分も多々あります。そういう部分は、割愛をさしてもらってもやむを得んというふうに思う部分もあります。            (11番田中清一君「答弁になってないと私は思います」と呼ぶ) 私が答弁になっとるというふうに判断をしたら、そのように了解してもらいたいと思います。            (「さっきの答弁を同じことだ。それがルールにかなっとらん」「同じことの繰り返し」「一般質問の研修会を別にやるがええ」と呼ぶ者あり) 町長。 ◎町長(榎本武利君) 再度御質問いだきましたけれども、私としては1回目、そしてまた先ほど御答弁を申し上げた、同じ中身にならざるを得ません。 まず、土地鑑定の鑑定書というものが3月1日付ということで、日付が出ておりますし、どぶに捨てたっておっしゃったけれども、お金をかけて、町費を使って鑑定をした鑑定書でございます。これは、先ほどもお話をしたように、正式な土地鑑定の成果品として3月1日の日付は打たれておりますけれども、農協と価格の交渉をするには、我々は素人ですから、職員も含めて、土地鑑定を依頼をして、鑑定結果を持ちながら価格の交渉をさせていただいた。同時に、農協の土地に病院を建てるという決定は、9月や8月の時点ではまだ議会の了解もいただいとらんという時期な状況があるもんですから、そのような対応をさせていただいたと。正式に議会にお諮りをして、病院のところで進ませていただきたいということを12月の議会で御理解をいただいた経過の中で、そのような日付があるという現実でございますということをお答えをいたしました。 あたかも、私がどうでもそのJAの土地に行かないけんように、一生懸命取り組んでおるようにおっしゃいます。            (11番田中清一君「そのとおり」と呼ぶ) 待ちなんせえな。今答弁の最中だのに。 今、12月の議会で議会の皆さんと相談をして農協の場所ということを決定をしていただいた。それから以後については、それに向かって一生懸命取り組まなければならんと思っております。それは、これから白紙にした用地を新たなところに求めていったりするような時点では、病院問題というのはない現実もあるからでございます。 そのほかの関係については、先ほど来お答えをした答弁と一緒になりますので、御理解をいただきたいと思っております。            (11番田中清一君「ちょっともう一点だけ」と呼ぶ) ○議長(津村忠彦君) ちょっと待ってください、11番。 11番と言ってませんから。 1点ですか。            (11番田中清一君「1点じゃ何とも言えませんけど答弁があんまりなもので」と呼ぶ) どの分ですか。            (11番田中清一君「鑑定士のことですけども、少なくともこの鑑定士は……」と呼ぶ)            (「質問の回数はもうなかろう」と呼ぶ者あり) 11番。特に。 ◆11番(田中清一君) この鑑定士は私が情報公開でいただいとる分は、鑑定評価を行った日というのが平成13年3月1日とはっきり書いてあるんです。あなたは、そしたら去年の8月の時点でもう鑑定士に鑑定してもらっとったんですかいな。あなたの言い方だったらそういうことに聞こえますが。そうなんですか。            (町長榎本武利君「そのように説明をいたしました」と呼ぶ) なら、何でこの鑑定行った日が3月1日になっとるんですか。 おかしいじゃないですかいな。            (「議長、進行。質問の仕方が悪い者はせえでええ」と呼ぶ者あり) ○議長(津村忠彦君) 以上をもって田中清一議員の一般質問を終了します。 これをもって一般質問を終結します。 以上で本日の日程は全部終了しました。 本日はこれにて散会します。 長時間どうも御苦労さんでございました。            午後6時40分 散会 前記会議の経過を記載してその相違ないことを証するためにここに署名する。  平成13年6月19日            岩美郡岩美町議会議長               〃   署名議員               〃   署名議員...